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大河ドラマ花燃ゆに学ぶ「女性が強く生きる」とは?


先週、大河ドラマ「花燃ゆ」を観て、心がカーーっと熱くなった。

明治維新の立役者「吉田松陰」の妹「文(フミ)」を主人公に描かれた大河である。

松蔭が牢に入れられた時、泣きながら文が松蔭に投げかける言葉がすきだ。

「ならば証をみせてつかあさい。あの夜、兄上の目指した光がただの私事でない、大義の果ての志であったと言うなら志は死なない!たとえ一生、牢の中にあろうとも、絶望はない!」

きっと松蔭の心を動かした言葉の一つだろう。

吉田松陰は山口県長州藩に生まれ、叔父の「松下村塾」を引き継ぎいで、のちの明治維新で活躍する弟子「高杉晋作」や「久坂玄瑞」「伊藤博文」を育てた人である(松下村塾は2015年に世界遺産にも登録!)

だが、松蔭は明治維新(1867年)の約8年前(1859年)に29歳でなくなっており、松蔭の死後、弟子たちを支え続けたのが文である。(松陰は幕府が天皇に無勅許で日米修好通商条約を結んだことに怒り、条約破棄と攘夷の実行を迫る計画を企て、それが幕府に知られてで死刑となる)

当時、女性には学がいらないと言われる中、文は兄を大変尊敬し、松下村塾を近くで支えた。「高杉晋作」や「久坂玄瑞」を松蔭に引き合わせたのも、文である。電話もない、車もない時代に自らの足で駆け回り、人と人を繋ぎ続けたのだ。

また、高杉晋作が藩に命を狙われた時も、命がけで救ったりと、兄の志を継ぐ者たちの志を支え続けた。きっと文なしには彼らの活躍はなかったんだろうと思う。日本人を育てる、女性教育を広げると行動を続けた。

そして、強いだけじゃなくて夫の久坂玄瑞を一途に思う文も素敵で、久坂を送り出す言葉が好きだ。

「毎日にぎり飯を作る時、あなたのことを思い出して差し上げます。朝起きらた江戸の方に向かっておはようって、夜寝るときはおやすみなさいっていうてあげます。そげなおなごがここに1人おると思うたら、あなたはどこにいても1人やないでしょう。嫌だと言う手もそうしますから、志を立ててしまいました」

「女性が強く生きる」って言葉はよく聞くけど、男性の男らしくを目指すのは違う気がする。

男女の差別はだめだが、区別は必要で、天からもらった性を生かした「女性としての強さ」ってなんだろうって答えが大河にはあると思う!

私も文みたいな女性でいたい。


「至誠にして動かざる者は、未だこれ有らざるなり。」

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