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気が効きかない人を好きになった瞬間

わたしは仕事でクタクタになった夜や、ちょっといいことがあった夜、無性にお酒が飲みたくて、1人夜のコンビニに向かうことがある。

セブン、ローソン、ミニストップ。
少し歩けば同距離に3つのコンビニがあるが、決まって向かうのはミニストップだ。なぜなら、このミニストップはいつもアジア系の店員さんが出迎えてくれる、私にとってオアシスだからだ。

飲む気満々の私はハイボール、チーズ、竹輪、アボカド・・・躊躇なくカゴに入れていく。

うん。決して可愛い商品ライナップではない笑 でも好きなものはしょうがない!!

そして、アラサー女子にとって恥ずかしいカゴが出来上がった。でもそんなカゴも受けて入れくれるのがここの店員さんだ。何も気にしてないよ〜!!と言わんばかりの笑顔で、バンバン袋に入れる店員さん。

そんな店員さんだから、お構いなしに揚げ物コーナーの前で悩んだり、迷うスイーツをとったり戻したりできる。東京といえば、玄関の外は舞台って感覚を持ってたが、このコンビニは実家に近い笑

そんな自分に気づくと、普段、恐ろしく気を使っていることを知る。意識していないところで、必要以上に気を遣って好きなようにできていない。

圧倒的に自意識過剰だが、日本人の店員さんだと、なにを思われているか。やはり気にしてしまっている。。

こんな時間に疲れ切った様子で、ハイボールとつまみ・・・


ひじょーーーーーに痛い


その点、海外の人はそもそも価値観が違うから、何を思われているかもわからない。だから変な憶測すらできず、疲れることもない。

たしかに日本人ほどの機敏さや気遣いはないが全然問題ない!揚げ物とスイーツがくっついて袋に入ってたり、レジ待ちの列ができていてものんびりバックヤードから出てくることも逆にわたしを気楽にしてくれる。

どちらが良いとか悪いとかじゃないが、1人の「人」以上の情報を、私の言動から汲み取って、気配りしてもらう感覚がこちらの気疲れになる場合もあるようだ。

海外のカフェでは店員さんの目が気にならず、日本より自由を感じるのも似た感覚からだろう。

そして、これは日本人の中でも差があると思う。

私の友達に、ものすごく潔癖で気が周りまくる女友達がいる。先日、終電を逃し、急遽泊めたことがあるのだが、対応が完璧すぎて驚いた。

家に備蓄してあった歯ブラシを使うこともなく、タオル類も含め全てコンビニで購入し、私の家に上がった直後に足を洗いにいくほどの徹底した気の使いぶりだった。

たしかに、急なお泊まりにもかかわらず私は困ることも不快に思うことも何一つなかった。ただ、わたしは彼女のおうちには泊まれないと思ってしまった。

なぜなら、彼女にとって当たり前の気遣いレベルが高く、その基準で振る舞い自信がないからだ。

気の利く友達といることと気遣いに感動したり、人として勉強になることがたくさんある。でも相手の基準に答えられるように振舞おうと気を張る自分がいて、疲れる側面がある。

逆に考えれば、あまり気遣いをしない人は、周囲に求める気遣いの期待も小さいのかもしれない。やってもらって当たり前の基準が低いのなら、こちらも気を張るプレッシャーがないということなのか?

適度な気遣いは必要だが、「気を張らない近い関係」でいたいと私は思う。

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