『文章は接続詞で決まる』を使う
こんにちは、本使いです!
今回使うのは『文章は接続詞で決まる』です。
1 読んだら役に立つと思われる人
・文章の表現力を広げたい人
・文章をまとめるヒントが欲しい人
・おおきなかぶの接続詞的な面白さを知りたい人
2 この本の個人的に良かったところ3点
①接続詞の醸し出す微妙なニュアンスに触れられたこと
②接続詞により、文章の構造がわかりやすくなること
③逆説のしかしは万能だが他の接続詞で言い換たら何かをかんがえてみたくなった。
3 読んだきっかけ
この本を読んだきっかけは
会話などをする時に接続詞を意識するともっと相手に伝わったり、
盛り上がるのではないかと思ったからです。
(たとえば、話がスムーズに流れていればそして、反対の意見が出ればしかし、
理由ならなぜなら、話が変わるならところでなどをイメージして、
話の流れを掴み、時には自分で流れを作る感覚です)
4 本を使っての変化
本を使って変化した大きな3つの点があります。
まず1つ目は、
同じ分類の接続詞でも微妙なニュアンスを使いわけたくなったことです。
その例として、「そして」があります。
そしては、長い文章同士をつなぐ1つの区切りとして使っていました。
この本の中では、「そして」は「そうして」に由来することから、最終的な帰着点を示す表現と使われる例が挙げられています。
以下の1文引用
・手続きのさいには、申込書、旅行の代金、そしてパスポートを持ってきてください。
この文では、そしてがなくても文はなり待ちますが、そしてがあることでパスポートが強調されています。
時系列のある文での例を上げると
Aくんが帰り、Bくんが帰り、そして誰もいなくなった。
この文もそしてがなくても成り立つ文です。そしてがないと事実を並べて書いた印象です。
けれども、そしてを入れると書いた人が誰もいなくなったことに寂しさを感じたのか何らかの感情を動かされたようなニュアンスを感じさせます。
他の接続詞にもそれぞれのニュアンスがありそれにふさわしい使い方を意識するようになりました。
次に2つ目は、
接続詞によってより文章の構造が意識的にわかりやすくなったことです。
あるいは→短い文脈を同士を結び、次は短い文脈になる
例えば→先行文脈をより具体的にし、次は長い文脈になる
ようするに→先行文脈をまとめて、短い文脈になる
一方→長い文脈同士をつなげ、前の文脈と同じ長い文脈
これらは無意識になんとなくわかっていることでした。内容が十分にわかっていると自分が思っていて、例えばと言われた時のなんともいえない気持ちは、理解をすることに関しては無駄になる可能性の高いを時間を過ごさなくてはいけないことから生じていたように思われた。(無意識ではあるが、長い文脈がくることを予測していた。)
文章の構造については、
PCでのフォルダの階層構造を意識し、
それぞれの構成の抽象と具体の度合いによってフォルダ分けし、
それぞれの階層切り替わりに必要なら接続詞を使うイメージが浮かぶようになった。
最後の3つ目は、
「しかし」についての理解が深まったことです。
以下、引用2つの文脈
・昨日は徹夜をして、今朝の試験に臨んだ。しかし、結果は〇点だった。
・昨日は徹夜をして、今朝の試験に臨んだ。しかし、結果は一〇〇点だった。
上の2つは、結果が違うが同じしかしが使われている。
上のしかしは、徹夜をして一生懸命勉強したが結果が出ずに0点、
下のしかしは徹夜をするような準備不足だが100点
と書いている人の主観的な論理によってしかしの使える場所は増えて使われることが書かれています。
しかしを別の逆説の接続詞で使う例も示されていて、
だが 硬い文章ならしかしの代わりに大体つかえる
それでも 状況を変える決定的なことをしたが、結果が変わらない時につかえる
でも 外的な状況が変化しても、表現者の内面が変わらない時に使える(内面の告白)
ただ 補足修正的な意味の時に使える
しかしは便利に使えるが、
前提となる論理の暗黙の了解が一般的なのか?そうでないなら説明きちんとする。
しかしばかりを使って単調にならないように、他の接続詞に言い換えることを意識したいと思った。
個人的な感想としては、
接続詞で文章の構造を作ってそこに文章を入れていくことも紹介されていて、
本を読むきっかけになった接続詞に意識することが、
会話などの一助になることが証明されたようで嬉しかったです。
接続詞は意味をある方向へと導くので、
文章がわかりやすくなるために適度に使っていこうと改めて思いました。
5 おわりに
いかがでしたでしょうか?
気になった方は
『文章は接続詞で決まる』を使ってみてはいかがでしょうか?
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