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野草のギシギシ、ケーキとお茶でご賞味を。

ギシギシという野草をご存知でしょうか。
畑仕事や庭仕事でおなじみの人も多いでしょうが、知らない人は知らないし、見たことも聞いたこともないのではないかと。

「ギシギシ何それ?歯ぎしりですか?」と言われたことはまだありませんが、「なにその名前!」と、何も知らない人にとったら本当に変なネーミング。私もそう思います。

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ギシギシの名前の由来は諸説あるようで、ネット上では、茎をこすり合わせると「ギシギシ」と音が鳴るからという説や、花の部分をしごき落とすときに「ギシギシ」と音がするからという説が多いように思われます。いずれにしても、これだけギシギシギシギシ言ってると、もはや、ただただ言いたいだけなのかもしれませんが、耳に残る名前であることは確かです。

さて。今になってなぜギシギシが急に気なったのかといえば。実は先日、ホテルコンチネンタル府中の総支配人がギシギシのケーキを持って挨拶まわりに出た際、『ニュースサイトしらべぇ』さんにギシギシのシフォンケーキのことを記事にしてもらったから。

ギシギシという妙な名前も聞き慣れてしまうとそんなもんですが、改めて「名前のクセがすごい」と言われると、そういえばそうかな…と、初めてその名前を耳にしたときのことがぼんやり思い出されるようです。

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しかしこの野草。生命力が強すぎるがゆえに、農家さんや畑仕事をしている方にとっては目の敵。当館では「畑のギャング」と呼んでいますが、むしってもむしっても出てきて、土の栄養分を根こそぎ持っていってしまうのです。

そんな邪魔者扱いのギシギシですが、お茶にすると少し酸味があるなかなかのお味。ケーキにすると、抹茶っぽい苦みと深み。青森県東北町の東北牧場から、スタッフがせっせとつんだギシギシを乾燥させ細かく切断し、お茶としてグループ会社に送られます。その葉っぱをさらに細かくしてパウダーになったものを、料理にも使います。シフォンケーキには、このパウダーになった野草を使います。

シフォンケーキと野草茶

野草は薬草として使われることもありますが、料理で食べるときは、温泉につかっているかのような感覚でどんな効果が得られそうか、確認しながら食べるのも一興かもしれません。

もう何度ギシギシ言ったかわからないけれど、何回でも呼びたくなるのが、この野草。さぁ皆さんも「ギシギシ」と言いたいがためだけに、ケーキやお茶を楽しみに当館へいらっしゃってみてはいかがでしょう?


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