モチベーション
自分にはできる!という自己効力感を高める
「やる気が起きない」「モチベーションが下がる」というのは、どんな心の状態を指しているのでしょう。「より理解を深めるために、“自己効力感”という概念で考えてみましょう。
自己効力感とは何らかの課題に直面したとき、“自分にはできる!と思える感覚”のことです。自己効力感が高いほど、新たな行動に向かうことができ、努力を続け困難にも耐えられるようになります。自己効力感が低いと、『どうせまた失敗する』『自分にはできない』と思ってしまうため、やる気が起きずに、また悪い結果を導くという負のスパイラルに陥りがちです。
では、その自己効力感を上げるには、どんな方法があるのでしょうか。
カナダ人の心理学者、アルバート・バンデューラ氏は、自己効力感を高める4つの要素について提唱しています。それらになぞって、転職活動でやる気を起こすための行動を考えてみましょう。
自己効力感を高める4つの方法
1. 成功(達成)体験
自分自身で成功した、達成したという体験が自己効力感を高めます。
第一志望の企業に受からず『どうせ自分なんて…』と落ち込んでいる場合、自分が経験したこれまでの成功体験を思い出してみてください。新卒の就活で採用されたとき、現職で成果を出したとき、資格取得ができたとき、など過去の成功体験を思い出すことも、自己効力感を高める方法の1つです。
2. 代理経験
周りの人が成功している様子を見て、あるいはどうやって達成したのか話を聞いて『それなら自分にもできそう』と感じるのが、代理経験です。
転職活動を終えた友人に話を聞き、どんな準備をしたのか、面接で自分の実績をどう話したのかといった成功事例を知ることで、自分の成功イメージを膨らませることができます。
3. 言語的説得
『君ならできる!』『絶対大丈夫だよ』など、自分の可能性を言葉で何度も言われると、自己効力感は高まります。自分自身に対して『私は大丈夫』と毎日言葉にする、という方法もあります。
転職活動でも、自分の仕事ぶりを知る友人や、存在そのものを肯定してくれる家族や恋人などの他者を味方につけ、『心配ないよ!できるって!』などと励ましてもらうこと。『この人と話をすると元気がもらえる』という友人はいいモチベーターなので、気持ちが落ち込んだときに会ってもらうのもいいでしょう。また転職エージェントを使ってみるのも方法の1つです。励ましの言葉や、具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。
4. 情緒的高揚・覚醒
好きな音楽を聴いたり、映画を見たりして気持ちを高めることで、一時的ではありますが、自己効力感は高まるといわれています。アスリートが大事なレースの前に音楽を聴くことがありますが、あれらもすべて自己効力感を高めるためです。
大事なのは、『なんだかできる気がしてきた!』という根拠のない自信を身につけること。音楽や映画を見るのは、他者を巻き込まずに一人で気軽にできるので、今日からでもぜひ試してみてください。
南堀江転職相談所
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