「お抹茶と語りを愉しむ講談会」開催しました。
少し遅くなってしまいましたが、先日開催した、「お抹茶と語りを愉しむ講談会」のイベントの様子をお届けします。
今回のイベントが開催されたきっかけは、ご登壇された猩々さんが「本と一筆」の本棚オーナーさんであったことでした。
猩々さんが置いてくださった本は、以前オーナーさんの本棚でもご紹介した、「絶滅危惧職、講談師を生きる」。
この本の最後のページに、こんなメッセージを書いてくださっていたのです。
講談についてお話したのがきっかけで、それならばぜひ「本と一筆」の図書館でやってみませんか?とお誘いしたのが始まりでした。
「本と一筆」を通して、関わる方の表現をイベントという形でお手伝いさせていただくことが一つの目標だったので、今回の講談の企画は私にとってもすごく嬉しいことでした。
そしてたまたま、当時猩々さんと同じ講談教室に通われていた児玉さんもお声かけして、快諾していただけたのです。
そして講談を聞くだけだとちょっと敷居が高いかなあと思い、私は習っているお抹茶を振る舞うことにし、「お抹茶と語りを愉しむ講談会」として開催しました。
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始めは児玉さんが、「藍染かつら」という紙芝居を披露。
「釈台の上で紙芝居をする人は世界で私しかいないかもしれません」と笑いを取りつつ、語りを聞くという雰囲気をつくってくださいました。
そして本題の講談です。
児玉さんの演目は、「徂徠豆腐」という人情物語。荻生徂徠と徂徠を支えたお豆腐屋さんとのエピソードで涙を誘いました。
そして猩々さんの出番です。
猩々さんは、頼りない夫を妻が剣術を通して立ち直らせるという「伊達家の鬼夫婦」を披露されました。
張扇の音が響き渡り、夫婦の剣術のやりとりが目に浮かびます。
お2人とも人前で講談を披露したのは数える程だとおっしゃっていましたが、語りに迫力と自信があり、参加された皆さんも楽しかったとおっしゃってくださいました。
今回は町内、県外とさまざまな地域からご参加いただきました。きてくださった皆さま、ありがとうございました。
またこの雰囲気を作るためにご協力いただいた皆さまも、ありがとうございました。
そして今回快く講談会に登壇してくださった猩々さん、児玉さんに心から感謝申し上げます。
これからも、「本と一筆」に関わる方々が何かしらの形で「表現」するきっかけをつくれたらこの上なく嬉しいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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