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娘の誕生日前日に復職日を思い出す

明日、娘が3歳になる。
3歳・・・我が子が3歳・・・3歳ってもう赤ちゃんじゃないよなあ、立派なキッズだよなあ・・・としみじみしている。


ちょうど2年前、娘の1歳の誕生日に私は育休を経て復職した。
なにも1歳の誕生日に復職しなくていいじゃないかと思うと思うが、会社の規程でそうせざるを得なかったので、仕方がない。

その日は大雨だった。
車を運転できない私は、義父母の車に娘と一緒に乗り、保育園へ向かった。
その数週間前から慣らし保育はしていたものの、一日フルで預けるのはこの日が初めてだった。娘にとっても私にとっても、はじめての一日だった。


はじめての誕生日に、娘を他人に預ける。私は仕事をする。
仕方のないこととは言え、なんだか娘に対して罪悪感を感じてしまったのを覚えている。

車で5分もかからない場所だけど、娘はそこにいて、私は娘と離れて仕事をしている。娘の様子が見えない、何かあっても連絡が来ない限りわからないということが怖くてたまらなかった。
不安を少しでも和らげるために、デスクに娘の写真を貼った。


1年ぶりの仕事は、ぴかぴかの1年生になった気分だった。
わくわくよりも、はじめましての人と新しい仕事が始まるという緊張感が大きかった。
今となってはありがたいフルリモート勤務も、復職当初は不安でしょうがなかった。

雨で髪の毛はわやわや、社内システムも産休前とは変わっていてあたふた。
夫や義実家の人以外と話すこともなかったため、「会社の人と話す社会人のわたし」を思い出すのにも時間がかかったし、キャラが迷子だった。


これといったことはなにもできないまま、あっという間にお迎えの時間に。
娘を迎えに行って、義実家で誕生日のお祝いをした。

こんなときに限って、夫は1週間の出張で不在だった。
夫の気持ちを思うと、仕事ではあったものの、娘の誕生日をそばでお祝いできることに感謝することにした。


あれからもう2年。恐ろしいほどに時間が過ぎるのははやい。
確実に娘は大きくなっていて、私もあーだこーだ言いながら生きている。
目まぐるしい日々だけど、私はこの3年間、ずっとあったかい場所に包まれている。


ママとパパを選んでくれて、生まれてきてくれて、ありがとう。

1歳の誕生日。よき思い出。

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