ちょっと遠くにいる人と話すってだいじ。
近所の小学校から、運動会に向けて毎朝練習している音が聞こえる。
先生たちのメガホン越しの声はいつ聞いても懐かしく感じるし、運動会で使われる曲で流行りを知るというもはや毎年恒例の季節がやってきた。
先日、念願叶いみはらさんに初めてオフラインでお会いできた。
みはらさんとは、ランスタッドの公式noteのコミュニティで出会って早1年半。オンラインで何度か顔を合わせたり、みはらさんの記事を拝読するうちに、「めっちゃ会いたい!」と片思いするようになった。
同じ県内に住んでいること、子育て中であること、本が好きなことという共通点ももちろんだけど、何より画面越しに感じるみはらさんのオーラが素敵すぎて、勇気を出してお誘いした。
緊張の初対面・・・の前に大きな壁がひとつ。
私が住んでいる地域は、良くも悪くも田舎。みはらさんとの待ち合わせ場所は私からしたら大都会。そして私は車が運転できない。(ペーパーではない、その資格がないだけ)
はて、もうすぐ3歳の娘を連れて、バスと電車を無事乗り継げるだろうか。
家を出て10秒「だっこ」。腰が命の次に大事な私にとって、戦いの始まりであった。
慎重にだっこ、ゆっくり歩く、たまに気をそらしつつさりげなく下ろす、機嫌を損ねないようにおとなしくジュースをカツアゲされる、とにかく心穏やかに、焦らず、電車の中で一人コンサートをして歌い続ける娘に微笑みかけ(内心ごめんなさいの土下座祭り)、なんとか目的地にたどり着いた。
ついに!!
待ち合わせ場所に着いて一目見て「みはらさん」がわかった。あれだ!きっとそうだ!わー!!ほんものだ!!(バクバク)
みはらさんはこちらに気が付くと、パッとぴかぴかの笑顔で駆け寄ってきて、人見知り全開の娘にも挨拶してくださった。
ここだけだった。何がというと、「初めまして」の感じが、だ。
お店に入ってからは、スーッとなじんだというか、その感覚を感じることすらなく、めっちゃ普通にママ友会withこどもたちの時間だった。
会う前までは、楽しみだったのはもちろんだけど、緊張もしていた。何を話そうか、聞きたいことをシミュレーションしておこう、自分の話ばっかりしないようにしよう・・・。
だけど会ったら全部忘れた。ふっつーに近況を話したり、トイトレが〜とか、最近仕事でこんなことがあって~とか、あれ、先週も会ったっけ?と錯覚するほど(笑)
子どもたちを遊ばせつつママたちは話す、という憧れが叶った
子どもたちを遊ばせながら、ママたちはおしゃべりを楽しむ。そんな風景を近所の公園やカフェで見ては、うらやましかった。友だちのいない九州から、私がもっとも出たくなる瞬間だった。
その夢が、ついに叶った。
みはらさんのお子さんは小学生。我が娘(2歳)と一緒に楽しんでくれるだろうか・・・と心配だったけど、マイペースな娘に合わせてたくさん面倒を見てくれた。もう・・・感謝感謝感謝。本当にありがとう!!!
娘の「ママ見ててー!」「ママ一緒にあそぼうよー!」を軽くあしらう感じにはなってしまったけれど、今回だけは許しておくれ。
ちょっと環境が違うだけで、こんなにも考え方がちがう
みはらさんとは、お互いの子どもの年齢が少し離れているから、悩みもちがうだろうなとは想像していた。だけどそれ以前に、身を置く環境で考え方や価値観もちがうものだとハッとさせられた。
みはらさんのお悩みはここでは割愛するけども、いろいろお話を聞いて、結論、私は救われた。
例えば子どもの数。私が住んでいる地域では、近所の人も保育園の先生も悪気なく「そろそろ二人目かな?」「子どもは3人はいたほうがいい」「この色の服なら二人目にも着せられるね」などということを、当たり前のように言ってくる。
私はその度「そうですね~、そろそろこの子(娘)がお姉ちゃんになる姿も見たいですね」と、半分ウソをついている。
100%ウソではないけど、この手の話題が来るたびにちょっと胸がきゅっとなる。
最近では、自分がどうしたいかではなく、「やっぱり兄弟がいないのはかわいそうなんじゃないか」「きちんと無排卵と向き合って、妊活を始めたほうがいいのだろうか」なんてことを考えるときもあった。
ここでの「珍しい」は、あっちの「普通」だったりする
同じ環境にずっと身を置いていると、どうしても周囲5mの意見が「正しい」と思ってしまうときがある。
だけど、それは正しくも間違いでもなかった。「自分たちがどうしたいのか」の軸がはっきりしていれば、迷う必要のないことだ。
みはらさんとお話して、「自分たちは間違っているわけじゃない」と安心できたし、同時に、どこで暮らそうと自分たちの意思をちゃんと持っておかないと、たった数人の周囲の意見に流されてしまうなとも思った。
つらつら書いてしまったけど、結局何が言いたいのかというと、私はいまみはらさんに会えて本当によかったということ。
友だちと会うときあるあるだけど、帰ってから「あれも話せばよかった」「これも聞きたかった」が溢れてきてしまったので、また近々ラブコールを送ろうと思う。
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