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2つの壁を乗り越えて10年ぶりにペディキュアをしたら得たもの

10代の頃は夏が来るたびにペディキュアをしていた。
きっかけは友だち。周りのみんなが塗るようになって、なんとなく素爪のままいることが恥ずかしくなったから。
しかし、たかがペディキュア、されどペディキュア。不器用で几帳面で優柔不断な私に、二つの壁が立ちはだかった・・・。

第一の壁:謎の義務感で肩凝りは勘弁

最初は楽しかった。いろんな色を塗って、自分の足を見るたびキラキラしていて、サンダルを履くたびワクワクした。
だけどねえ、、、、爪塗るのってめっっっちゃ肩と首が凝る!!!!!!そしてこれだけ頑張って塗ってもすぐ剥げる。
不器用なくせに几帳面な私には次第にストレスになっていった。

ある年の夏。面倒の限界が来てペディキュアをやめてみた。最初は、ケアを怠っていると周りに思われるんじゃないかってそわそわしていたけど、徐々に気にならなくなった。
そもそも他人の足の爪に興味ある人がどれだけいるんやって思ったし、最低限清潔で形が整っていれば私的にはOKだったから、よくわからない義務感で塗るのをやめた。

それから数年が経った去年。ムクムクと「爪に色があるのって可愛い・・・私もまた塗ってみようかな」と思うように!
これまでは「周りが塗っていたから」「塗らないのが恥ずかしいから」という理由でやっていたことが、初めて「自分がやりたい」と思えて嬉しかった。
自分のためにやるんだから、いつ塗っても塗らなくてもいいのだ。そんな肩の力が抜けたおしゃれを楽しめるようになった。

第二の壁:「どうせ買うなら良いモノを」の呪い

さあ、今度こそ思う存分ペディキュアを楽しむぞ!と意気込んだ矢先、
「どうせ買うなら良いモノを買うべき」の呪いにかかった私が登場。
買うもの全部がその対象ではないけど、特に肌に直接影響を与えるもの(スキンケアやメイク用品など)はなるべく体に負担の少ないものを選ぶように心がけている。ペディキュアは爪に直接塗るものなので、この対象になってしまったのだ。

しかし調べてみると、爪に優しいネイルポリッシュはまあ高い!あんなに小さいのに1本2,000円とかで普通に売られている。「高い」と思う時点で、自分にとってはその金額を払う価値があるのかどうか疑ってるのと同じなのにね。
「ネイルに2,000円かあ・・・来月買おうかな・・・」と先送りにした結果、また季節は巡り今年の夏がやってきてしまった。

いざ出陣!壁を越えて出会ったものとは?

結果・・・
良いものを買うかどうかを迷う < とにかくやってみる の勝利!

何事もやってみないとわからない。10年ぶりにやってみても、「やっぱ肩こりムリー!!!」ってなってすぐやめるかもしれないし、「超楽しいー!!!」ってなってハマるかもしれない。それはやらないとわからない。
良いネイルポリッシュを買うのは、「超楽しいー!!!」ってなってからでも十分遅くないのでは?という結論に至った。少なくとも今の私にとっては、ネイルに2,000円を払う価値がないと気がついた。
ということで、1本600円のものを購入しました。

デュカートのネイルカラーとキャンメイクのトップコート(と海で拾った貝殻)

この件で嬉しかったこと

①周りがどうこうじゃなくて、「自分が」やりたいと思えた

きっかけが「周りの人」であっても、それを続けることに少しでも「自分が」違和感を感じているなら一旦ストップ!
静かに自分の声を聞いてみることで、それまで無理をしていたことに気付けたり、自分の心地良いライン(ここまでならOK、これ以上は無理)を決めたりできる。自発的にやりたいと思えたことって、別に失敗しても意外とへっちゃらだったりもする。
たかがネイル。だけど、この考え方って何事にも通用すると思っている。

②自分でモノの価値を判断して買い物ができた

未だに「高いもの=良いもの」「安いもの=ダメなもの」と思ってしまう自分がいる。そりゃ買うなら良いものが欲しいと思うのは当然なこと。だけど、買うものすべてにお金をかけられないという現実も理解している。ということは、自分の中で基準を設けて、都度取捨選択していくしかないのだ。今の自分にとって、これをこの金額で買う価値があるかどうか?この問いをしてみるだけでモヤモヤした買い物が減るかも。

それ、今ならできるかも?

うまく塗れずムラだらけだし、はみ出まくりだし、決して綺麗とは言えないけど、足の爪に色があるだけでこんなにウキウキするものなのか~!と日々感動中。
「完璧に塗ること」ではなくて、「サッと塗って楽しむ」ことを優先したら、肩も凝らなかったし気分は最高。次はどの色に挑戦しようかなと考えるだけで結構楽しい。

昔苦手意識を持っていたことが、今になって意外と楽しめたり、サクッとできたりする。ぜひみなさんも、この夏リトライしてみませんか?🌻


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