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もうこれ以上ない。就職活動に対するアドバイス。

こんにちは。教育関係の通信社で15年以上働くまるといいます。今回なぜ就職活動に対するアドバイスを書こうと思ったか。理由は2つです。1つ目は仕事でキャリアセンターの人と関わることが結構あり、そこで大学の職員の方から聞く就活で大切だとされていることと、学生の認識に齟齬があると感じたからです。2つ目は、大学の後輩に就活のアドバイスをしたとき、学生が就活のやり方を、知識として持っていないことに気づいたからです。学生は3年生の後半くらいから、急に就活モードを迫られます。しかし、1、2年生の間は学業や課外活動がメインだったわけですから、ほとんどの学生が、準備してきたわけでもなく、何から手を付ければよいか困るのも無理のないことです。そこで今回は、少しでも皆さんの就職活動が充実したものになるように、具体的提案を書いていきたいと思います。

まずは「筆記試験対策」を

世間では、就活において自己分析が一番大切だと言われます。しかし私がそれ以上に大切だと思うのは「筆記試験対策」です。筆記試験に通らなければ、その後の選考に進むことすらできないからです。そこで、SPIや玉手箱といった、筆記試験対策はできるだけ早く対策することを勧めます。文系で数学が苦手な学生は、特に意識するべきです。

大学に来ている求人票をおろそかにしない

大半の就活生は志望先の企業を選ぶ際に、大手就活サイトを利用します。しかし、それと同様、それ以上に大切なのが、大学のキャリアセンターに来ている求人票です。なぜなら、大学に来ている求人票は、企業が「そこの大学生が欲しい」と思って、出したものだからです。中には、無名でも、実は素晴らしい成果を上げている企業や、待遇の良い企業の求人票も含まれます。大学によっては、キャリアセンターの職員が、求人票を選別して、コメント付きで掲示してくれている場合もあります。WEBサイトも利用しながら、大学のキャリアセンターでの情報収集も怠らないでください。

自己分析はひとりではできない

自己分析はエントリーシート(以下ES)や面接を受ける際のネタをストックしておくために行います。面接であなた自身の経験を聞かれた際、即興で立て板に水に話ができるほど、実際は甘くありません。自分の今までの経験を事前に棚卸しておくことが重要なのです。そこでおすすめなのが「自分史」を書くことです。生まれてから今までの自分の経験を文章化しておきましょう。
さて、よく自己分析に凝る人がいますが、私は1人での自己分析には、そこまで時間を掛ける必要はないと思います。なぜなら、自分を理解するには、自分だけでなく他者から気づきを得ることがとても大切だからです。そこで自分史を書いたら、周囲の人に読んでもらいましょう。できれば、社会人経験をそれなりに積んでいるひとがお勧めです。周囲の人に「なぜこの時こんなことをしたの?」「なぜこの時こう思ったの?」と、沢山突っ込んでもらいましょう。そうすることで、自分という人間の、強み、弱みが客観的に言語化できると思います。自分の中ではとるにたらないと思っていた経験が、実は他者から見たらすごかったということだってあります。自己分析は一人ではできないというのが私の自論です。

自己分析より大切な企業分析

自己分析よりも圧倒的に大切なのが企業分析です。そもそも、企業は「自社で活躍してくれそうな人」「自社で成果をあげてくれそうな人」が欲しいわけです。では、どんな人が企業にとって「活躍」し「成果」を出す人に当たるのでしょうか。それは偏に「自社の課題を解決してくれる人」です。ですから皆さんは、企業の課題をきちんと把握した上で、自分がそれに値する人間であることをアピールしなければならないのです。では、どうやって企業の課題を把握するのか。それには2つあると思います。1つは、OB・OG訪問で取材することです。もう1つは、企業が発行している中期経営計画や有価証券報告書を読み、企業の課題を想像することです。課題をあぶりだしたら、課題を解決できそうな自分の強みとマッチングを行います。エントリーシートや面接で自分がアピールすべき強みは、企業が持つ課題によって調整すべきです。

コミュニケーション力を身につける

最後に、コミュニケーション力です。どんなに、事前準備を行ったとしても、それを上手く伝えられなければ意味がありません。コミュニケーションにおいて特に大切なのは、傾聴力です。つまり、相手の質問を良く聞いて、適切に回答するということです。さらに回答は「論理的」に回答する必要があります。論理的とは、主張(自分の発言)に対して、根拠(理由)があり、主張と根拠に説得力があるということです。ここで説得力を持たせるために、前述のとおり、企業のことを良く調べ、自分がその企業で課題解決をできる人間であるという論理を、あらかじめ用意しておくことが大切なのです。これは、エントリーシートを書く際も全く同様です。

語彙力を磨く

就活で差が付くのは語彙力だと思います。知っている言葉の数が少なければ、自分のことを適切に表現することが出来ないからです。語彙は一朝一夕に身につくものではありません。日頃から読書などを通して、意識的に言葉を獲得することをお勧めします。法学部の学生は、日頃から「相手を説得するため」の論文や本を読んでおり、文献で出てきた言葉を覚えれば、有利だと思います。

企業文化が自分に合うかを見極める

最後に大切なのは、志望する企業の文化に自分が合うかどうかを見極めることです。最近は一生同じ会社で働く人が少なくなっていますが、それでも一社目の会社は非常に重要です。1日の多くを過ごす会社が、自分の雰囲気に合っていないというのは、つらいものです。企業で働く人が、自分に合っているかは大切な指標です。良く見極めるようにしましょう。

以上が、就職活動に対するアドバイスです。できるだけ、誰にでも当てはまるように、かつ、これ以上ないところまで書きました。少しでも、参考になれば幸いです。

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