ダイヤモンドに4C。ではカラーストーンは?
ダイヤモンドは4Cがあります
指輪を購入する時に品質はとても気になると思います。同じような価格でも品質を吟味しながら選んだり、結婚指輪にしてもメレダイヤモンドの品質を聞いたりすると思います。ただ・・・
正直に言うと、結婚指輪に入っている小さなメレダイヤの品質なんてあてになりません。
お店で聞いたりすると「綺麗なダイヤモンドが入っていますよ。」と言われますが、ルーペで見ないとハッキリ分かりません。ボクのようなプロでも分かりにくいというのが本音です。
ダイヤモンドは奥が深く一見しただけでは本当の品質は分かりません。
その点、婚約指輪に使われるダイヤモンドは4Cといってダイヤモンドの品質グレードを目安に選べるので比較的安心出来ます。そうではない場合もありますが、それはまた別の機会に。
では、カラーストーンは?
ダイヤモンドと違い、エメラルド・ルビー・サファイアなどの貴石やその他のカラーストーン(半貴石と呼ばれます)は、もちろん価格によって品質は変りますが良い色なのか悪い色なのか品質はどうなのかは凄い曖昧です。
お店の評価で「ABC」に分けたりしているところがありますが、誰がどうやって分けているのか?恐らく大人の事情があるのではないかと思っています。
ボクは卸業で働いていた時にはかなりの宝石を見てきました。もちろんルーペで一日中見る事もありました。
その中でカラーストーンの品質を見分ける時は石屋さん(宝石の石だけを売る人)が来た時に良い色から見るようにしていました。
石屋さんもエメラルド専門であったりルビー・サファイア専門でありますが、石屋さんは本当に品質の良い石、色の良い石の事を知っています。
その為、石屋さんから買う時も高い石から色々見せてもらって勉強させてもらいました。
一番の頼りは自分の目
良い色の中でも自分の一番好きな色目というのがり、それを選んでから品質をルーペで見るようにしていました。品質より色の好みで決まりますが、必ず石を自分の手の甲や指と指の間に乗せて見るようにしていました。
その方が実際の色の見分けが付くのです。
恐らく大多数の方はオーダーメイドでもない限り宝石を石だけの状態で見る事は少ないでしょう。選ぶ時は指輪であれネックレスであれ必ず指に付けたり、身に着けたりして選ぶようにしてください。その方が一番自分にあった物が選べるはずです。
カラーストーンは信用出来るお店で
カラーストーンはダイヤモンドと同じくらい高額な物もありますし、それ以上の場合もあります。その為にも色々な知識を持っていて、信頼出来るお店で購入するようにしてください。
ボクもエメラルド・ルビー・サファイア、そしてアレキサンドライトの婚約指輪のオーダーを受け付けていますが、ダイヤモンド以上に緊張して選んでいます。
色目の好みというのは人それぞれですし、写真は加工が簡単に出来てしまいます。見ているパソコンやスマホで見え方は違います。インターネットで見ると綺麗なのに実際に届いたら・・・・・という事はよく聞きます。
うちの場合、信頼して任せてくれるお客さん以外は、実際に選んだ宝石を写真に撮って無加工でお客さんに見てもらってます。結局お客さんはプロに任すしかない訳ですが、任されると嬉しい半面、責任感が違います。それほどカラーストーンは気を使うのです。
しかし、一目惚れで購入した商品に関してはそれが運命です。品質や色など気にせず購入すべきだと思います。
カラーストーンはそれが良い所でもあり楽しめる所です。良いカラーストーンに巡り合って頂きたいですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?