6月特別講座     担当:八木正典

6月の特別講座、天正寺座禅会に参加してきました。
本塾の顧問である佐々木奘堂先生の座禅会で、毎年天正寺にてお世話になっているものです。
昨年までのコロナでリアル参加が難しかった状況が緩み、今回は本心塾から5名、全体で15名が実参加という講座となりました。
 
奘堂先生の講義では、そのご著書、「ブッダの言葉」、「禅の言葉」から、とらわれない心が大事であるというお話をいただきました。
何かが最上であるとか、最善であるとか、素晴らしい教えはこれだという主義主張や方法論をブッダも臨済禅師も説いておられないとのことです。
すぐに色付けをしてしまいがちな自分のものの見方を改善できればと感じさせられました。
 
その後、座禅を実際に行い、丁寧に教えていただきました。
大英博物館のフィディアスの彫刻や赤ちゃんの寝返りの映像で自分の足で立つということの重要性、与えられている恵み(GRACE)を活かすことの大切さを説明いただきました。
形にこだわらず、自分の足で立つ、そして永遠の命の火を燃やすという意識を持つことが大事であることを何度も繰り返し教えていただきました。その感覚を忘れないように意識して少しずつ実践していきたいと感じております。
また、座禅を祈りとの比較でとらえ、祈る時に形式やルールに囚われるのではなく、内容そのものに意識を向けることが大切であるように、座禅もそれと同じで意識の向けどころが大事だという話は考えさせられるものでした。
 
座禅会が終ったあとの懇親会の場でも話が盛り上がりました。
禅に対する向き合い方や講義の捉え方、考え方など奘堂先生を始め参加していた多くの方から参考となる意見を聞くことが出来て有難いものでした。
 
リアル開催の素晴らしさを体感することが出来る心に残る特別講座でした。

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