Movie|Mary and MAX
◆映画の感想vol.4
メアリーアンドマックス
🇦🇺2009/88min
(Instagram @hono.movie
22.10月掲載文を一部編集しています。)
クレイアニメ が観たい!!
と突如思い立ちアマプラでたどり着いた作品。
思いの外感動して、完成度も高くて驚きました。
コマ撮りのアニメーション作品って
実は子どものころ
よく見てたりしたのね(^^)
(ニャッキ!とかそういうの…)
これは、実話を基にした
8歳の少女と44歳のおじさんの
友情の物語になっています。
内容は大人向けですが
短い時間で楽しめます。
●クレイアニメのクオリティ
クレイアニメは主に
被写体が粘土でできたものの
コマ撮り(ストップモーション)作品です。
アニメーションとしては
【泣き顔】の魅せ方が秀逸。
涙の水滴が落ちるところや、
唇の震えがかなり細かい描写になっていて
1シーンに何枚も重ねていることが分かります。
モノを食べたり、飲んだりのシーンも
個体と液体を使い分けていて
リアルで可愛らしいです。
●画面の色彩感
8歳の少女メアリーが住む
オーストラリアはセピア色、
44歳中年のマックスが住む
ニューヨークはモノクロ、
で描かれています。
白黒ニューヨークの場面でも
オーストラリアから送られたものは
セピア色になっており、芸が細かいです。
共通で【赤】が差し色になっていて、
インパクトを与えたり
物語のキーになるものが
赤い粘土で作られています。
オールカラーよりも意味合いを考えられて
より引き込まれる作りになってると思いました。
●監督からの強いメッセージ
アダム・エリオット監督が実際に経験した
友人とのエピソードが原案だそう。
この物語は88分で
二人の半生が語られています。
遠い場所にいながら
『孤独』という共通点をもち
手紙で心を通わせていた二人は、
出会えるいつかが訪れるまで
沢山の苦楽を経験します。
精神疾患やネグレクトなど
重たいテーマも扱われていますが
クレイアニメだからこそ
鑑賞側に訴えられるものが
あるなと思いました。
人間は誰しも不完全
ということ、
まずは自分自身を愛して
ということ、
どこまでも不器用で真っ直ぐな
愛しい二人の物語です。
最後に、映画のラストで表示される、
印象的な監督からのメッセージを。
(読んでいただきありがとうございました!!)
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