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北風と太陽 *宿題が出来ない*

三男の担任の先生から、宿題はここです、という印がノートに毎日つけられていたのは気づいていました。

昨日は、連絡帳に

宿題を確認してください

などと書かれてあり、疲れ切っていた私は、ひどく動揺して、そんなことを感じる必要はないのに、傷ついてしまいました。



勝手に一人、追い詰められた気持ちになっていて、今日は宿題をさせずに登校させることは出来ない、と、心をガチガチに固めていました。

今朝は、自分の出勤時間ギリギリまで、三男に宿題をさせていました。

私は心ここに在らずで、先生から責められているという気持ちでパンパンです。


そんな私の横で、ぐたぁーっと寝転がって、文字を書き進められない三男。

(私が忙しくてバテていたり、気持ちもいっぱいいっぱいな時は、より一層こういう状態になる、ということを、この時は忘れていました)

結局、漢字二文字の練習(ノート1ページにも満たない)をするのに、1時間近くかかってしまい、またほとんど出来ていないまま、しかも大幅に遅刻で登校させることになりました。

自分でも、おかしな行動をとっている事は分かるのですが、もう止められなくなっています。



とにかく自分が情けない…



という思いで、朝は潰れそうになっていました。


職員室前の玄関には、教頭先生の他
数名の先生がいらして、三男を引き取ってくださいました。(たまたま歯科検診の医師が到着するタイミングだったので)


宿題が出来てなくて…


と私が話すと、



そっかー!よく来てくれたね。

来ただけで丸!!

元気に来てくれてありがとう。

勉強はまた、学校でしよう!

と、次々に声をかけられました。



ああ。また、やってしまった…。

数人の先生から優しく声をかけられた三男の横で、ついに私は泣いてしまいました。


宿題できなくてもいいじゃないか、と思う自分がいる反面、先生から指摘されたらもろく崩れてしまう自分もいます。


我が子の事は、確かに保護者である私に責任があります。
でも、保護者=子どもではないんです。
どれだけ強く、こうなって欲しいと願っても、子どもは思い通りには動いてくれません。

私がいくら頑張ったところで、本人がやるかどうかは別問題なのです。


学年が低ければ低いほど、保護者の見届けが必要で、それは学校からもしっかり要求されます。
そういう毎日の細かいことを、正直、個人的にはめんどうに感じています。

  • 検温とサイン
    体調チェック

  • 音読カードに評価とサイン

  • 計算カードに回数とやり方チェック

  • 計算ドリル、漢字ドリルを丁寧にやらせてから、丸つけ(どちらか一つ)

  • 一年生の時だけ、学童保育の参加表のようなカード(お迎えは誰が来るか)も毎日記入。

こういうことを面倒がらずに、丁寧にやれるご家庭のお子さんは、もっと勉強のやる気も上がるのかも知れないなと思います。

私は自分のことに精一杯すぎて、宿題をこまめにサポート出来ないので、そこは子どもたち、ごめんね、と思います。





私はよく思うのですが…学校って、出来る子基準で回っていっていませんか?
これくらい出来て当然、普通は出来るでしょ、という量の宿題が出たり、宿題の仕上がり(丁寧さや、回数、など)をわりと要求されたりしますよね。

さらに、もっと熱心なご家庭だと、宿題が少ないのでもっと出して欲しい(親が言ってもやらないけど、宿題ならやるという理由らしい)というクレームもあるそうで。

我が家は残念ながら、毎日出される普通の宿題を、質も量も満たすことが出来ずにこれまで来ています。
3人とも。

私自身は子どもの頃、少なくとも義務教育の間は宿題は必ずやって行っていました。嫌だなと思いつつ、言われたことに従順に従うタイプの子どもでしたので…。

うちの子たちが誰も従順でなくて、とてもじゃないけど知恵と工夫だけでは対処しきれていないのですが、もうひと踏ん張り、私の頑張りどころなのかも知れませんね。




今朝、学校で三男が優しく声をかけられていた横で、私は泣いてしまったけれど、本当は泣きたいのは三男の方だったのかもしれません。

三男の横顔を見たら、真顔の無表情でした。何も言わず、先生に付き添われて、静かに学校に吸い込まれて行きました。

ノート1ページに満たない漢字を書くのに、1時間近くかかって、朝から疲れたことでしょう。


もっと、もっと、と追い立てられる事よりも、大丈夫だよ、と声をかけられる方が、よっぽどやる気も出るのだと、穏やかな時には分かります。


出来ないところへの指摘より、優しさで包み込む方が、安心して前へ進めます。

自分だって、これまでのしんどい時、いつもそうだったのに。

今回は、そもそも疲れすぎていた、という前提があって、そこへ先生からのちょっとした言葉が引き金になって、感情が乱されすぎました。


強い言葉でビュービュー吹き付けて無理やりやらせようとするのではなく、ポカポカ言葉をかけ続けていたら、自分から動きせる日が来るんじゃないかな、と感じた1日でした。

そんな事を言っていられない状態だったので、昨日、今日はあんなことになったのだけど。

今日は落ち着いて対応出来ました。


学童保育にお迎えに行ったら、またいつもの年配の先生から嫌味なのか悪口なのか分からないような事を言われたり。
(ここでまた、うっかりばっさりやられそうになりました。話の最後に、
「お母さん、たった1時間でもいいから、もっとこの子に寄り添ってあげて!」
と、まるで私が子どもに全く寄り添っていないかのような言い方をなさります。)

不登校次男の中学校から、手紙を取りに来るように呼び出されていて、次男を連れて中学校へ行ってきたり。

相変わらず気持ちも体も忙しかったけれど、少し字を書いたら小さなお菓子食べる作戦!で、今日の三男は宿題を少し進められました。

次男と私が中学校へ行っている間に、一人でやっていたところは、創作具合が激しくて、元の字がどんなだったか分からなくなってくるレベルでしたが、とりあえずやれたことが良かったです。

二年生になって、難しい漢字が急に増えて、
マスを埋めるのも大変


学校から言われている質と量には追いついていないけど、今日のところはこれでヨシ。また時間のある時に、お直しします。

次男の中学校から戻ってすぐ、三男を連れてお菓子屋さんで細かいお菓子をたくさん買ってきました。

しばらくは、小さなご褒美作戦で乗り切ろうと思います。

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