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暗い曲 vol.2 希望について

今、というか、ここ数年、とても好きな曲だ。こちらも友人にいい曲だと思うと伝えたら「また暗いなぁ」と言われた。希望を持つ危うさが前面に出ていて不安定な感じだけど、他のLana Del Reyの曲みたいに、よく整えられたフィクションのノスタルジーが少ない感じがして、個人的に気に入っていた。ファムファタール的なLana Del Reyからはみ出た曲というか。

ふと思い立って歌詞考察サイトみたいなのを覗いてみると、結構パーソナルな曲らしい。知らなかった。意外と私の感覚は間違っていなかったのかも。

一番はじめに知ったLana Del Reyの曲は、Video Gamesだった。はじめて聞いた時は高校生で、歌詞なんて全くよくわからない状態だったけれど、すぐ好きになった。

なんで彼女の曲を聞いていると、全て滅んでしまったあとみたいな気持ちになるのだろう。自分が経験したことのない場面ばかりのはずなのに襲ってくる恐ろしいほどのノスタルジー。過ぎ去ってしまった時。

そして、夏になるとこの曲をずっと聞く。夏ももうすぐ去っていく。

最近は、チャーリーズエンジェルの曲も歌っていたのだけれど、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラスと並ぶと、一人だけ少し毛色が違うので、研究職のお姉さんが駆り出されたみたいな感じで少し面白い。


ノスタルジーなMVつながりで、Luna。ロシア語なのでロシアの方だと思っているのだけど、調べても全部ロシア語なのでちょっとよくわからない。

この曲はちょっと独特なMV含めて、怨嗟がじっとり含まれている感じがして好きだ。Lana Del Reyと同じく、ちょっとノスタルジックな加工がされているように思えるけれど、同じ印象にはならないのが面白い。もっと怨念深そう。なんなんだろう。

歌詞も絶妙にふふって感じ(あなたのイルカは絶望的に私の海にたどり着きたがっている……、セクシーなような、でも、イルカ……?イルカ?私の文化的背景の理解度が足りないのか)で好きだ。

LunaはどのMVも不思議な……印象……なのだけれど、こちらはファッション系のなにかとコラボしているらしく、他のMV同様の不気味さは残しつつお洒落な感じ。曲もかなりいい。サビのY, P, Nの音がやたら多い感じもロシア語だなって思って良い。


最後は暗い曲縛りを無視して、Poppy Ackroyd。
機械的に進む作業を見て一種の喜びを感じたりすると思うのだけど、そういう感じの曲。何かが進んでいく希望。そういうインスト曲です。

Hope is a dangerous thing for a woman like me to have, but I have it, yeah I have it.


最後まで読んでくれてありがとう。