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人生の錨がないということは自由か、それとも破滅か。

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雑記

ディーンアンドデルーカの天井をお洒落に這っているダクトを眺めながら、「あ〜。金が欲しい」と思った。淺ましい。最悪だ。 つらつらと日記を書く。 ***** 友人に勧められて、鬼太郎の映画を見に行った。「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」というやつである。Twitter(現X)を眺めていると妙に感想がたくさん流れてくるので、まっさらな状態で見た訳でもなかったが、いい映画だった。しかし、PG-12が納得できる胸糞悪さであった。鬼太郎くん、君には友達がいるみたいで良かったね。 どうにも

    • 雑記(2023.08.11)

      まとまった文章を書こうと思った。できなかった。 気力がない。 コロナ禍以降、自分の中の対人感覚の閾値が変わってしまって、人混みに行くのが以前よりも随分とストレスに感じるようになってしまった。 飲食店で若い子が大きな元気のいい声で料理を運んできてくれる。マスクなしで。コロナ禍以前では全くもって普通だったこの状況で、ストレスを感じるようになってしまった。 以前の自分はなぜマスクをしていない人間が話しながら運んできた料理を平気で食べていたのだろう。むしろ、そちらが異常なのではな

      • Aftersun

        2週間ほど前にAftersunをみた。 父と子の一夏の思い出映画なのだが、この最後のシーンに何度も思いを巡らせてしまう。 映画の中で父カラムの不安定な姿や自殺を想像させるカットが何度も描かれる。カラムの経済状況は離れて暮らす11歳の娘ソフィに揶揄われるくらい芳しくないらしい。カラムは自分が生まれ育った環境から、自分が育った町を「ふるさと」と感じることもできない。途中のレイヴシーンでは誰かを探しているような大人になったソフィが、フラッシュでよく見えないが切れ切れに映される。

        • 雑記(2023.05)

          5月ももうすぐ終わりである。このところ私は何をしていたのだろう。 特に何もしていない……というのも寂しいので、つらつら思い出してみようと思う。 5月といえば、ゴールデンウィーク。 ゴールデンウィークは仙台を経由して、山形の立石寺を訪れた。 立石寺のことをどこで知ったのか記憶にないが、このお寺は松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」の一句を詠んだ山寺として有名らしく、ずっと気になっていた。 ゴールデンウイークということもあり、なかなかの人出で「しずかさや……」としみじ

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        記事

          日記(4月23日 / 失われた30年)

          「山上徹也と日本の『失われた30年』」という本を読んだ。 「失われた30年」というのはよく聞く区分だけれど、今年29歳になった私の人生はすっぽりとそこに入っている。私は失われる前の生活を知らない。 人生の前半、15歳くらいまでのことで記憶に残っていることは、郵政民営化とリーマンショック、年越し派遣村くらいである。リーマンショックの時は、父の仕事がなくなったら自分はどうなるのだろうとぼんやり思っていた。 そのあとの記憶は、東日本大震災が起こり、菅直人氏が被災地を訪れ(当時

          日記(4月23日 / 失われた30年)

          日記(憂鬱な時は)

          憂鬱だ。憂鬱の波が襲ってきていて、息をすることすら面倒くさい。 こういう時は、日記でも書いて頭の中の憂鬱を外に移すしかない。それから、窓を開けて換気をする。私の生成した二酸化炭素で小さなワンルームが満たされている。 ジェネレーティブAI このところAIの話題ばかり目に入る。LLMを気軽に使えるようになったことで爆発的に広がった。OpenAIのAPIやchat-gptの件なのだが……。 昨年くらいの画像を生成するAIの異常な進化を視界の片隅で捉えてはいたものの、イラスト

          日記(憂鬱な時は)

          雑記

          noteが「今月は記事を書かないんですか?」とせっついてくるので、いつも通り思いつくままに雑記でも書くことにする。 どうして人を壊すような労働システムが常態化しているのか? 企業に仕える労働者になって丸7年が過ぎようとしている。この7年、働く中で心身を崩してしまった友人を何人も見てきた。一人や二人ではない。知人が少ない私ですら片手では数えきれず、両手でも足りるかどうか。 どうしてこうなってしまうのだろう、と思う。それは一人の人間の心身を壊してまでやらなくてはいけないものな

          日記(新年と神戸)

          2023年になりました。 とはいえ、流石に10日以上経つと新年という感じも無くなってくる。早くも今年の2%が終わったようだ。 年末年始は神戸近辺をうろうろしていた。 中高時代はこの辺りに住んでいた。神戸は六甲山と瀬戸内海の間の細い土地に全てがあるため、どこを歩いていても大体六甲山が見える。 神戸・三宮あたりを根城にする人は、山側か、海側かで方向を確認するのが習い性になっていて、久しぶりに三宮や元町を歩くと「こっから山側に行けば着く」とか「海側の出口から行こう」とか無意識に口

          日記(新年と神戸)

          日記(不安 - どこへ通ずるのか)

          賞与の支給日だった。 日経新聞には「XX社が賞与でインフレ手当を支給」などの見出しが躍っていたが、零細中小企業勤務の私には縁遠い話であった。いつも通りの冴えない賞与額。生活費だけは着実に上がっている。 年間100万円貯金したいと思った。 噂では老後までに2000万円必要だというではないか。毎年100万円貯金しても、単純計算で20年かかる。 定年退職したら、関西のどこか交通の便の良いところに家を買いたい。そのための資金も必要だ。ざっと2000万円だとして、こちらも20年かかる

          日記(不安 - どこへ通ずるのか)

          日記(ぼっち・ざ・ろっく)

          気になっていた「ぼっち・ざ・ろっく」というアニメを見た。 散りばめられた音楽やアーティストたちの元ネタから、原作者の人は同世代なのだろうなと想像する。アジカン聴いてたし、9mm聴いていたし、KANA-BOON聴いていたし、八十八ヶ所巡礼はライブ見に行ってた。そんな中高時代の思い出が蘇ってくる。ロキノン系という言葉があった時代。今もあるのかな。 中学校に入った時、新入生歓迎会で軽音楽部の先輩が演奏しているのを見て、スピッツが大好きだった私は迷わず軽音楽部に入った。 当時、母

          日記(ぼっち・ざ・ろっく)

          雑多な日記

          特にまとまった考えもないので、レンジでパスタを茹でている間に徒然なるままに日記を。 友人の結婚式 高校時代からの友人(といってもコロナ以降ほとんど会っていなかった)の結婚式に招待された。 私はそもそも冠婚葬祭など「儀式」「儀礼」が死ぬほど苦手である。儀式・儀礼の詰め合わせである式典とかいうものは、参加者にその場に相応しい振る舞いと感情を求める。 自由気ままに子供っぽい暮らしを満喫する自分は、型にはまった振る舞いが全くもってできない。失礼な行いをしないか気が気ではなく、そ

          雑多な日記

          公園(終わりはどこなのか)

          日曜日、何もしたくないけれど部屋にもいたくなくて、近くの公園をぶらぶらすることにした。 公園に着くと、何処からともなくQueenのAnother One Bits The Dustがきこえてきた。誰かが爆音で流しているようだ。特徴的なベースのフレーズが繰り返される中、渋い顔をしてベンチで本を読む人。よくこの環境で本を読める、と感心して通り過ぎる。 公園を抜けたところにある喫茶店で、おしゃれなシナモンナンチャララテを手に入れて公園に戻る。 公園で流れている曲は神田川に変わ

          公園(終わりはどこなのか)

          元気がない

          慢性的に元気がない。「人生に疲れた」という言葉が脳みそに張り付いている。「死にたい」という感情すら湧かない。疲れている。 旅行に行きたいと思って、来年のGWの5日間で行けそうな場所をずっと調べている。ニュージーランドに行きたいと思う。少しだけ心が軽くなる。一人で行こうかと考えるが、まぁ、一人で行くなら親も行きたがるだろう。 旅行について思いを馳せる時間は素晴らしい清涼剤だが、それも一瞬のこと。冗談半分で150円に届くんじゃないかと思っていた円安は、本当に150円に届きそう

          元気がない

          めっきり音楽を聞かなくなりました

          以前、新しい音楽を探すピークは25歳ごろで、30歳を超えると新しい音楽をあまり聴かなくなるというような記事を目にした。改めて調べてみたのだけれど、多分、この記事のことだろうと思う。 私は今年28歳になった。30代が近づいてきた。 中学生の時に軽音楽部へ入った私は、それ以降ずっと音楽漬けで、音楽を聞かない日はほとんどなかったように思う。 深夜にテレビで流れていたアーティストの曲が良くてCDを買いに行ったり、友達に貸してもらったCDを聴いたり、好きなアーティストが聴いていると

          めっきり音楽を聞かなくなりました

          無題(フィクション)

          2022.05.12 4:45 PM 目が覚めてしまった。枕元のスマホで時間を確認すると、午前4時45分。なんとなく薄気味悪い時間だ。 もう一度寝ようと目を閉じるけれど、スマホの画面ライトを浴びたせいか眠気がどこかに消えてしまった。 このまま起きてしまおうか。でも、今日は少し遅い時間帯に大事な会議がある。眠気と闘いながらファシリテーターを務めるのは無理だし、ギリギリまで眠っておきたい。 学生の頃だったらこのまま起きて映画でも観れたのに、真っ当な自己管理のできる社会人に

          無題(フィクション)

          地獄

          こんにちは。 仕事が分からなさすぎて死にたい気持ちです。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と思いながら、働く日々です。 流石に28歳にもなると給料をもらいながら勉強しているみたいな状態だと申し訳ない気持ちだけれど、新しい職種の専門知識は新卒の子状態なので諦めて粛々と泣きながら進めるしかない。 とはいえ、クビにはならないだろう。慢性的に人手不足の会社なので。 それにこの世にはジョブローテーションとかがある会社もあるわけで、そういう人はいつでもフレッシュマン状態なわけだ。

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