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『古事記』から日本古代史に入っていく

ここ1カ月くらい『古事記』月間をやってます。

『古事記』面白いじゃん!
『古事記』について喋りたい!
(家で語っても、子どもたちは反応薄いしなあ)

と思って記事を書きかけてたんですがね。
いまいち虚しい。

ビギナーが何を語ったって、所詮、
「そんなの常識だよ」
「そこ、勘違いだから」
でしかないから。

とりあえず、これまでに読んできた関連本はこんな感じ。⤵

今、これを読み終わったところです。⤴

徐々に潜ってる感じですかね?

『地図でスッと頭に入る古事記と日本書紀』は、本当にビギナー向けのわかりやすい本。イラスト満載。
池澤夏樹訳『古事記』は、読みやすい現代語訳で、楽しい注釈がいっぱいの、面白い『古事記』。

そして梅原猛さんの『葬られた王朝 古代出雲の謎を解く』は、スサノオとオオクニヌシの出雲王国に焦点をあてた本。
スサノオが渡来人だったとか(『日本書紀』からそう読める)。
出雲王国は、ヤマト王権以前の王朝として君臨していたとか。
稗田阿礼は実は藤原不比等で、『古事記』も『日本書紀』も藤原氏によるヤマト王権支配の裏工作では? とか!

めっちゃ面白いです!
梅原猛さんの論は本当なの? と、追究したくなりますね。
古代史における東アジアの政情と外交とか。
『古事記』編纂時期の大和朝廷の権力図とか。
藤原不比等個人についてとか。
知りたいことが広がっていきます。

また、弥生文化圏である出雲王国&ヤマト王権と、縄文文化圏との接触なども、気になります。
私が高校生だった昭和の頃より、絶対、新たにわかった歴史的事実って増えてるじゃないですか。
それによって、主流な学説が変わっていたり。
だから、もっと知りたくなります。

いっぱい学んで、何か文章書ければいいねえ……とも思うんですが、一カ月でこれっぽっちしか読めなくて、書けるのは何百年後だよ、おい、ってところですね。
ニニギノミコトの子、ホオリのように、580年とかいう寿命が欲しい^^;
でも、子や孫や曾孫たちが自分より先に死んで、しかも九州から畿内に移住してしまい、知り合いもなく、ひとり山に取り残されるのって、地獄でしかないですよねえ。

数十年の寿命しかない凡人は、今日、知りたいことを本で読めたり、そのことを文章に書けたり、そういうことを幸福だと思えれば、まずまずじゃないでしょうか。
欲は尽きないですけど、欲を持つことも必要ですけど、スサノオやオオクニヌシも、成功もあった半面、晩年は大変そうだったしなあ。

神さまじゃない、人間的なスサノオとオオクニヌシって、どこにでもいる権力者だったと思います。
集落の長になって、勢力圏を拡大していって、特にオオクニヌシは出雲王国の全盛期を築いた。
でも、後継者争いや、他勢力との戦争により、勢力が縮小していき、王国は崩壊する。
そんな古代の島国での出来事を知ることで、見えてくるものがある。

歴史学って、お金になる学問じゃないですから、今日日の風当たりは強かろうと思います。
でも、個人的にとても楽しいし、大好きだし、国家が存続していく上で必要不可欠な学問だと思うので、老眼の侵攻と戦いながら、後ろからひょこひょこついていきたいと思います。

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