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『生命大躍進』を再読したら、簡単に種が絶滅してる地球の現実と遭遇した。

ペーボ教授の『ネアンデルタール人は私たちと交配した』を読んだ後、『NHKスペシャル 生命大躍進』を読み返しました。

なんで今さら……ですけど、当時一緒に買ってましたのでね!
こちらは半ば「子どもが読むかなあ……」って感覚で買ったんですけど、一緒にNHKスペシャル見てたので、結局、ぱらぱらめくって終了、という扱いでした。ごめんなさい。

なので、再読してみました。

生命の進化が、イラスト・CG・図なども多用して、ざっくりわかるように解説されてます。
この分野は日進月歩で、研究成果も日々更新されていきますので、5年以上経つと、一般説が変わっている場合もあるかもしれません。
しかし、30年以上、生物の進化について興味を持ち続けていると、研究史自体も面白くなったりします。
なので、例えば単弓類について、昔は「哺乳類型爬虫類」と呼ばれていた、なんて記載があったり、ブロントサウルス≒アパトサウルス論争とか、そっちをツッコんだらそれはそれで面白そうな入り口も提示されているので、好奇心が迷いますわな。

それで、最初は人類史の部分を読み返したくて手に取ったこの本。
読んでいるうちに、生命40億年の間の大量絶滅の方が、気になってしまうのでした。
(鳥以外の)恐竜が絶滅した、6500万年前の大量絶滅は有名ですけどね。
ペルム紀末の96%の海洋生物種絶滅とか、怖すぎです。
そこまでの大絶滅じゃなくとも、40億年前から、数多の生物種が誕生しては絶滅してきていることを考えると。
我々だけが絶滅しないって保証は、どこにもないよねえ? と。
今日の延長線上に未来があるなんて、幻想だよねえ? と。
だって、どの生物も、自分たちがいずれ絶滅するなんて思ってなかったわけだし。(知能の有無は別として。)
気候変動が原因と言っても、地球が金星みたいになったわけじゃないしなあ。

人類史を振り返ってみても、我々の祖先が手を下したことによって、多くの種が絶滅してますしね。
今も、絶滅危惧種はたくさんいますし。
地球温暖化も、長い地球の時間の中ではたいしたことじゃなくて、それによって我々が絶滅したって、地球からしたら日常茶飯事の一つなのかもしれない。
正直、その現実は怖いです。
怖いから、怖さから逃れたくて、省エネに走ったり、ごみの分別や削減につながる行動をしたりする。
でも、地球から冷ややかな眼差しを向けられている気がします。
大昔の生き物の、ちょっとおとぼけな感じの容姿に可愛さを感じれば感じるほど、おまえも同じだよって、地球から突き放されている気がします。

この手の教養本って、わくわく楽しいって感じで、昔は読めていたんですけどね。
今回は自分の行動を見直す本となりました。
実は先日より、エレベーター&エスカレーターをつかわないぞ! 活動をやっています。
コロナ禍でのいい運動になる反面、エスカレーターしかないお店、エレベーターでしか入れないビルもあり、社会について考えるいいきっかけにもなりました。

世界はいろいろとつながっています。
できれば、今の子どもたちが幸せに暮らせるよう、絶滅しないでいけるよう、なんとかしていきたいと思っているんですけどね。
地球に生きる生命体のひとつですから。

よろしければサポートをお願いします。いただきましたサポートは、私と二人の家族の活動費用にあてさせていただきます。