源氏物語日記(23/10/24)
ここ数日、私生活のことに悩みすぎて知恵熱が出ていました。
源氏物語を読むのも、お休みしていたのですが、
ゆるゆると読書を再開していきます。
新しい業務を任されたので、勉強の日々。
その合間に書く、この日記も、書き方が変わって
いくかもしれません。
「朧月夜の姫君」(花の宴)
二月の二十日すぎに、左近の桜の宴がひらかれる。
これには、帝をはじめ、藤壺の中宮、東宮、弘徽殿の女御、
源氏の君も参加。
源氏の君が披露する舞も詩も、とてもすぐれたもので、
人々から賞賛される。
その輝かしい姿を、「あんなことがなければ、素直に
見ていられたのに……」と藤壺は、ひっそりと
ためいきをつく。
弘徽殿の女御は、自分を差し置いて中宮になった
藤壺の存在に加え、大嫌いな源氏の君が
もてはやされているのをみて、激おこ。
宴が終わると、源氏の君は未練がましく藤壺(の部屋)の
あたりをうろうろ。
けれど、どの戸口もしっかりと閉まっていて、
とても忍び込む隙がない。
しかたなく、弘徽殿(母屋)のまわりにある細く区切られた
部屋のあたりをさまよう。
北から三つ目の引き戸があいているのを見つけて、
そっとのぞいてみると若く美しい女性が
ひとり、歌っている。
酒の入っている源氏の君はしめしめ、と喜び、
その若い女性をとらえてしまう。
人を呼ぼうとする女性に
≪わたしは、だれにでもなにをしてもゆるされる者だから……≫
と言い含める。この言葉で、女は相手が源氏の君だと気づき、
安心する。
噂のイケメンだからこそ、安心したのかもしれないが、
末摘花側の人間(非モテ)である私だったら、
よけいに「ひぇええ!! お帰りください!」と
なってしまうな。
わかっているが、残念な女(私)である。
ひと時の夢のような一夜をすごす二人。
夜が明けると、人の気配が多くなってきたので、お互いに
名前をたしかめあうひまもなく、
扇だけを記念に交換して急いで別れた。
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