源氏物語日記(23/10/06)
前日にマンションの内見に行ったら、いろいろと悩んでしまい、
今日はすっかり疲れてしまっていた。
ひたすら寝て、体力回復させる。
「だんまり姫君」(末摘花)
だんまりな姫君に失望した源氏の君は、手紙も出さず、会いに行く気にもならない。
男性は、夫として、女性の元に三日間はつづけて会いに行くのがマナーなので、これは女性側からしたら侮辱にあたる。
「源氏の君、夢見すぎたな……姫君もかわいそうに」と思うが、
姫君は案外平気でいる。
なぜなら、彼女は「三日間会いに行く」という世間の習慣さえ知らないからだ。
それを傍で見ていた命婦は姫君が気の毒でしかたなく、源氏の君に引き合わせたことを後悔する。
多忙な源氏の君は、そんなことなど気にかけず、すっかり、だんまりな姫君のことを忘れていた。
そんなときに、宮中で命婦とばったり顔を合わせる。
源氏の君も「悪いことしたな」と思ってはいたようで、
「あちらの姫君はどう?」と聞けば命婦に「あんまりなお見かぎりで、ひどいです!」とあわれな姫君の現状について伝える。
源氏の君はますます「悪いことをした」と反省し、
宮中の行事が落ち着いた頃に、常陸の宮の邸へ再び通う。
通うといっても、頻繁にじゃなくて「ときたま」というところが、
源氏の君のやる気のなさを感じる。
源氏の君は、もっとはっきり姫君の顔や姿を見れば好きになれるところを
みつけられるかもしれないと思い、こっそりと常陸の宮の邸へと忍び込む。
そこで見たのは、みすぼらしい着物を着た女房たちの姿。
彼女たちは寒さに震えながら、
「なんでこんなつらい目に……」と嘆きあう。
源氏の君は、そんな光景をみていたたまれなくなる。
夢物語のような恋愛を求め、荒れた邸の姫君に手を出してみたが、予想外につまらなくて放置していた源氏の君。
「勝手に幻想を押し付けておいて、失望するなー!」と思うけれど、平安時代は、めったに女性の顔や姿は見れないのだから夢も見てしまうものか。
さて、次回はだんまり姫君の姿をようやく拝むことになるのだが、はたして源氏の君はどう思うのでしょうか?
明日も読む。
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