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源氏物語日記(23/09/29)

う~ん、調子が悪い。頭がうまく回らない。
今日はさくっと「源氏物語」読んでいきます。

「消えた姫君」(若紫)

山寺にいた尼君は少し体調がよくなってきたので、孫娘を連れて京に帰ってきた。
季節もきびしい夏がすぎ、秋も終わるころ、源氏の君が尼君の邸をおとずれる。
一度回復しかけた尼君は、その後体調を崩し、とても弱り切っていた。
「もう私は長くない。孫娘がもう少し大人になったら、お目をかけてください」と源氏の君にたのむ。

人恋しい秋の夕暮れ、藤壺の姪である姫君を無理にでも連れて帰りたい、と思う源氏の君。
その心には、やはり「藤壺の女御」の存在が。

十月の末ごろ、ついに尼君がなくなる。
源氏の君は、ひとり残された姫君を見舞いにやってくる。
乳母の少納言は「姫君の父親(兵部卿の宮)がひきとってくださるとおっしゃるけれど、正妻の方は意地が悪く、姫君が継子いじめにあうのではないか」と不安な気持ちを源氏の君にもらす。

あくる日、今日にも姫君が父親にひきとられると知った源氏の君は、
先回りして姫君と乳母の少納言を二条の邸に連れ帰ってしまう。
後にやってきた兵部卿の宮は、女房たちが「少納言さまが姫君をどこかにつれていってしまった」という嘘を信じ、そのまま姫君のことはあきらめてしまう。

いきなり誘拐される姫君もびっくりな展開。
ここが姫君の人生の分岐点であるのだが、父親にひきとられても姫君は幸せにはなれなかったかも。
どちらを選んでもつらい人生になる。
なら、ドラマチックに源氏の君にさらわれてしまった方が、ドキドキ感があってよかったのか……な?

明日も読む。

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