源氏物語日記(2023/09/13)
「中流の女」(空蝉)
今朝はうつ症状がひどく、早起きできなかった。
なんだか情けなくて、自分で自分の心をなじる。
痛い、痛いと心は泣く。でも、私は「泣くな!」と心を叩く。
本当は、自分を大切にしたいのに、なぜか今朝はそれができなかった。
病院の薬と命の母ホワイトをのんで、YouTubeを流し見してたら薬が効いてきたのか落ち着いてきた。
朝は読めなかったので、さっそく『源氏物語』の続きを読んでいく。
光源氏の宿直に付き合おうと、中流貴族の左馬頭と式部丞もやってくる。
二人は有名な遊び人で、おしゃべり好きな男性。
左馬頭はペラペラと中流の女について語る。
自身も中流の身であるからこそ、「俺は中流の女には詳しんですよ」ってことなのかな?
中流の本命は受領階級の女。
たまたまそういう時代だったのか、わざとなのか、作者の紫式部や清少納言も受領階級の娘である。
わざとなら「私は中流の女には詳しんですよ」ってことで、作者の代弁者として左馬頭が登場したのかも。
でも、最終的に男にとって「最上の女」とは家柄や身分ではなく「性格」なのだと左馬頭は結論づける。
まあ、だいぶ「(男の都合に)良い性格の女」を「最上の女」としているけれど。
平安時代も現代も自我の強い女は、男ウケが悪いらしい。
とにかく、浮気をせず(男側はいろんな女のもとに通うのに)、落ち着いていて気立ての良い、のんびりとした気性の女に平安時代の男性は「やすらぎ」を覚えるらしい。
逆に、夫の浮気に目くじら立ててすぐ出家する女は困るし、やきもちを焼きすぎるのも焼かなすぎるのもはりあいがなくてダメ、とのこと。
この、女のうわさ話(品定め)に現代の独身女性(バリバリ仕事できるタイプ)を参加させたら、大乱闘が起こりそうだ。
ちょっと、それはそれで見てみたい。
今なら、「源氏物語の世界にトラ転した件について」みたいな、なろう系小説ありそう。
現代バリキャリ女性が、平安貴族の男たちをバッサリと切り捨てる痛快劇……みたいな(笑)。
明日も読む。
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