源氏物語日記(2023/09/22)
昨日は、風邪で日記をお休みしていました。
高熱が出たわけじゃないのですが、ジリジリと微熱に体力を削られて、
日中は眠って過ごしました。
今朝はお天気もよかったので、少し気分が晴れました。
「右近の話」(夕顔)
夜が明けて、惟光がやってくる。
事情を知った惟光は、泣くばかりの源氏の君の代わりに、夕顔の亡骸を布団にくるみ、車にのせて知り合いの尼のところで葬儀をしてもらうよう手配する。
惟光にいわれ、源氏の君は二条の邸に帰るが、その日から一カ月、
病に伏せることとなる。
夕顔の女房である右近は、源氏の君の邸に引き取られた。
体が全快してから、源氏の君は亡くなった夕顔の身の上を右近の口から、知ることとなる。
夕顔は、顔を隠して通ってくる男の正体が「源氏の君」であることに気づいていた。
はっきり名乗らないのは「お遊びの関係だから」と思い、さびしさを無邪気さで押し隠していた。
そして、やはり夕顔は頭中将が話していた「消えた女」であった。
今年は方角が悪いということで、五条の知人の家に方違えしていたのだ。
源氏の君が「ただすなおで、だまって夫についてきてくれるような人がかわいいから、そういう女を自分好みに育てて一緒に暮らしたかった」と言うと、右近は「それでしたら、あのお方はぴったりでしたのに」と、さめざめと泣く。
夕顔は十九歳で、源氏の君の二つ年上だった。
夕顔は紫の上になりそこなった(と、いうと失礼だが)女だったのか……。
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