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300年愛される老舗の京扇子で涼やかな夏を

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2021年7月号より)

 蒸し暑い夏、さりげなく取り出す扇子は上質なものを選びたい。

 京都の扇子メーカー・白竹堂(はくちくどう)は、1718年(享保3年)、西本願寺前に寺院用扇子の店として創業。能や舞踊、茶道など、扇の需要が多い、都文化華やかなりし京都で、白竹堂は実直にその伝統を受け継いできた。製造も、88工程のほとんどを昔ながらに、京都と滋賀の職人が担っている。

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上絵のついた紙を蛇腹に折る折り加工のようす

 美しい扇子は、まるで工芸品。若竹の扇骨(せんこつ)はしなやかで形崩れしにくく要(かなめ)が手に馴染み、扇面が柔らかな風を起こす。定番の和モダン柄や透かし柄、ラインストーンやラメをあしらったものなどデザインの幅が広く、現代のシーンにも合わせやすい。最近では、エチケットとして口元を隠す、小ぶりの「お口元扇子」も人気を博しているのだとか。

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会食などで活躍するアイデア商品・お口元扇子。1,100円

 夏を粋に演出するお気に入りの1本を選んではいかがだろうか。

涼を遊ぶ白竹堂の京扇子
京都府京都市・白竹堂
☎075-257-2585
オンラインショップ
https://www.hakuchikudo.co.jp/

出典:ひととき2021年7月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細は事前に現地にお確かめください。



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