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【古代エジプト展】ミイラや棺などが語りかける圧倒的な世界観(愛知県美術館)

旬・美・遊では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2020年10月号より)

 オランダのライデン国立古代博物館は充実したエジプト・コレクションで知られる。今回は約2万5000点の収蔵品から、ミイラの棺約10点、人間と動物のミイラ約10体など、およそ250点が日本にやってくる。これだけの棺をいっぺんに見られる機会は、日本では珍しいこと。

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《ホルの外棺》後期王朝時代 長さ202センチ、幅70センチ、高さ70センチ 写真はすべてライデン国立古代博物館蔵 All Images© Rijksmuseum van Oudheden (Leiden, the Netherlands)

 本展では特別に、棺を立てた状態で陳列。刻まれた呪文や神々の図像、精緻な装飾を間近で見ることができるので、製作の技法や色彩の豊かさ、書体の違いなどについて、より理解を深められる。

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《ホルネジイトエフの内臓を納めた木箱》グレコ・ローマン時代 高さ66センチ、幅28センチ、奥行28センチ

 また、18世紀の探検家による最初の発見、続くナポレオン時代の学者が成し遂げた碑文や壁画の調査、19世紀に撮影された初期の写真、さらにCTスキャンを用いた最新の研究─一連の歴史を一挙に紹介。とくに今般新たに調べられたミイラのスキャン成果は、世界に先駆けて初公開される。

⑥パディコンスの『死者の書』

パディコンスの『死者の書』 新王国時代 縦24.5センチ、横61.2センチ 
ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展(~12/6)
愛知県名古屋市東区・愛知県美術館(市営地下鉄東山線栄駅下車) 
☎050-5542-8600(ハローダイヤル)
■愛知展公式HP https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/leidenegypt_aichi/
*最新情報は公式サイトをご確認ください

出典:ひととき2020年10月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。


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