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【竹内栖鳳】しなやかな動きの一瞬を捉えた動物画の傑作(東京都渋谷区・山種美術館)

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2022年11月号より)

 近代京都画壇の中心的存在として活躍した竹内栖鳳せいほう[1864〜1942]。「動物を描けばその体臭まで描ける」と栖鳳自身が語ったという描写力は高く評価され、今なお新鮮な魅力を放っている。

 本展では、動物画の傑作にして栖鳳の代表作《はんびょう》(重要文化財)をはじめ、東京国立博物館所蔵の《しょう》(前期展示 10/6〜11/6)、個人蔵の初公開作品を含む優品の数々とともにその画業をたどる。とりわけ《班猫》は写真撮影ができる貴重な機会(撮影はスマートフォン・タブレット・携帯電話に限る)。

竹内栖鳳《班猫》(重要文化財)1924(大正13)年 山種美術館蔵

 また、同時代に活躍した都路つじこうや山元春挙しゅんきょのほか、栖鳳門下である西村うん、土田麦僊ばくせん、小野竹喬ちっきょう、村上がくら、京都画壇の先人たちの作品もあわせて展示される。京都画壇の中心として影響力を持った栖鳳と、その周辺画家たちの作品の魅力を堪能したい。

西山翠嶂《狗子》1957(昭和32)年 山種美術館蔵
竹内栖鳳《鴨雛》1937(昭和12)年頃 山種美術館蔵

【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳(~12/4)
東京都渋谷区・山種美術館
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.yamatane-museum.jp/
※会期中、一部展示替えあり。

出典:ひととき2022年11月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。

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