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京都が誇る名庭で夜間拝観 侘茶の歴史を感じるお茶席も

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2021年11月号より)

 京都の特別な文化を体験できる「ことなり塾」(京都春秋)。今秋の企画は、臨済宗妙心寺の塔頭たっちゅう桂春院けいしゅんいんの夜間拝観だ。

 小堀遠州こぼりえんしゅうの弟子・玉淵坊ぎょくえんぼうが作庭した桂春院の名勝庭園は、紅葉と苔の美しさで知られ、滋賀の長浜城から移築された書院には、千宗旦の弟子・藤村庸軒ふじむらようけん好みの茶室(非公開)が残る。

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桂離宮も手掛けたと言われる玉淵坊による名勝庭園を眺められる

 本イベントは1席8名の夜間拝観で、ライトアップされた美しい名勝庭園を楽しみながら、侘茶の歴史を感じるお茶席に参加するというもの。さらには、雅楽に使われる鳳笙ほうしょうの演奏を鑑賞するほか、桂春院所蔵の一休宗純墨蹟、千利休と千宗旦の茶杓も拝観できる。

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狩野山雪の障壁画を背景に、鳳笙の演奏も

 また、夕方から夜にかけて設けられる1日4席のうち、もっとも早い時間の1席目には、料亭「京都𠮷兆」の特製松花堂弁当を提供。

 おいしい食事と京都ならではの文化体験が、秋の夜をいっそう贅沢なものにしてくれるはずだ。

妙心寺桂春院「幽玄の美に触れる夜の拝観」(~12/5)
京都市右京区・妙心寺桂春院 
☎075-231-7015(京都春秋) 
[料]食事付23,000円、食事なし12,000円(いずれも要予約)
https://kotonarijuku.kyotoshunju.com/experience/426.html

出典:ひととき2021年11月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。



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