噂だけで城を明け渡すなど考えられない|『超約版 家康名語録』より(2)
噂だけで城を明け渡すなど
考えられない『名将言行録』
成長した竹千代は松平元康と名乗り、今川氏に従う武将の一人になった。正室として今川氏の重臣の娘(義元の姪)を迎えており、いよいよ今川氏の勢力に取り込まれた、といえる。しかし、そんな元康に転機が訪れた。義元が桶狭間の戦いで討死したのだ。
この時、元康も三河勢を率いて出陣しており、織田方から奪い取った大高城に入っていた。織田方に包囲されていた大高城を救うために兵糧を運び入れさせたエピソードがよく知られている。
凶報を知らさ