隈研吾建築と手仕事の故郷を訪ねて:エスキシェヒルとキュタフヤ|イスタンブル便り
「先生、今学期も見学旅行しませんか?」
秋からの新学期になって、担当する新体制の講座「建築史III」でアシスタントのオイクからそう問いかけられた時、次はエスキシェヒル、というのが頭にあった。
「古い都市」を意味するエスキシェヒルは、実際には新しい街だ。共和国初期の新しい都市計画で作られた街区が大部分を占める。アナトリアの他の都市に漏れず、居住は紀元前1000年に始まったらしいが、実際に行くとそれほど深い歴史を感じる場面は少ない。
だが、一度学生を連れてぜひ訪れたいと思っ