見出し画像

マイケル・ムアコック『剣のなかの竜』面白すぎる


早川公式サイトになかったからAmazonのリンク貼ります。
1巻目はこれです。↓


マイケル・ムアコックのエレコーゼ・シリーズの最終話の「剣のなかの竜」に打ちのめされて、最近はずっとそのこと考えてます。
ラストが私好みすぎた!
でも身構えて読んじゃうとダメかな?
今の忘れてください。
よめ!よんでくれ〜!
60年くらい前の話ですよ?
嘘でしょ、面白すぎる。
2000年頃に再ブームがあったらしいけれど、知らなかったので今読むことができてよかった。
早川書房さん、電子化してくれてマジでありがとう。
しかもセールにいれてくれて素晴らしい。
こういうのを読めるから生きていられます。

ヘッダーは「ジョン・デイカー」です。
私はお前が大好きなんだ。
なんかうじうじ悩む正直なところとか、勇気があるところなどが。
エルリック・シリーズ(昔読んだけどほぼ忘れている)読み返していますが、お前のそういうところがかっこいいんだよ!とメモつけまくっています。

エレコーゼ読む前に、コルム・シリーズを読んでいたのがよかったです。
エターナルチャンピオンについてや、滅ぼされる古の誇りたかい種族の共通点などもすんなり受け入れられたので。
最近はめっきりファンタジーを読む体力がないと思っていたが、十分楽しめてよかったです。

絵を載せますね。
こういうキャラクターの絵を絵の具で描くのは初めてだったけどものすごく楽しかったです。
でかいサイズで好きな絵を保存できるし、満足度高くて最高。
自画自賛しますよ。
水張り久しぶりすぎて、水張りテープが悪くなって使えなくてべこべこになったりしたので、道具をまた揃えます。

ジョン・デイカー ヘッダー用
縦位置です。エレコーゼ・サーガ面白すぎと書いてあります。
ラフ。こっちもいいよなっていう感じがする。目指す完成形はアナログでできたのでよかったです。
顔のイメージです。アリサードさんとフォン・ベック伯も良すぎる!

スマホで撮って傾き補正して、剣を加筆したんですけど、Adobeスキャンのアプリだと色がなんか変になってしまったんだよな。
紙の風合いとかも再現できないだろうから、スキャン難しいのかもな〜とおもいました。
でも描いてるときはめちゃくちゃ楽しかったのでよかったです(感想)。



以下は、ノートのつぶやき機能を使った感想を転記します。
エターナルチャンピオンなので、コルムからです。
内容書いてるから読んでない人は読まないでください!


2024.7.25
・紅衣の公子コルムシリーズ読んでるんだけど、ウィスカーが出てくると可愛い!、!!!ってなって頭がそれでいっぱいになる。翼の生えた猫ちゃんかわいいねえ!(コルム超超面白いです)
2024.7.29
・コルム 剣の王まで来た。1970年代アメリカのファンタジーで、ドラゴンランス(D&D)もかなりこれの影響を受けてるのかな?ローとケイオス。ランスではケイオスは善悪中立より上位の、父なる存在として描かれるが。法と混沌対立構造を善悪中立鼎立にしたのがD&D。コルムも神への不信を持っていて、エルリックと同じように運命へ抵抗するけど、もっと穏やかなので安心感はある。ジャリーのおかげかも。ナドラーはドワーフってイメージある自分は。なんかファンタジーだぞ!って気負わなくて読める不思議な読みやすさあっていいな。
2024.8.1
・紅衣の公子コルム、剣の王まで読んだ。徒渡る神の民話っぽさかなり好きだな〜と思ってたらこうなるのー!?エルリックのラストがあったから警戒してたが杞憂だった。まだジャンルが確立されてないからこそのバランス感覚があって、水みたいに染み渡る。エレコーゼも買っててよかったー
・傑作だわ……描写のダイナミックさと美しさいいね。井辻先生訳じゃなかったのか。スッキリしてよみやすいナイス訳ですよ。昔のファンタジーばかり読んじゃうけど面白いもんな
2024.8.15
・コルムシリーズの『雄馬と剣』読み終わった!これもまた剣かー!辛すぎる〜!ちょっと吐き出させておくれ。ジャリーはやはり介添人なんですね。サクトリックの魔術を持ち込まれた世界はあと何千年も苦しむというゴファノンの予言めいた言葉がいい。ケルト神話の影響が強いのも相まって神話だね
2024.8.18
・エレコーゼサーガの「永遠の戦士」読んだ。うおーーーおもしれーーーー!めっちゃしんどいっすね!?吐き出すためにここにコメントします。井辻先生訳の流麗な文章が素敵すぎます。異世界転生ものの極地じゃないですか?ヴェトナム戦争のころの情勢なのか!って気付いた箇所があり、ファンタジーだけど現実世界の香りがするのが大好きなので大喜びです。Fate齧ってるオタク的には、源流じゃん!?ってなりますね。コルムのことも思い出しちゃうんだけど、天秤が全部悪いっす(TT)コルムからみたエレコーゼ、うわっ狂人じゃん近寄らんとこ……みたいなのだったのおもしろすぎるな。たしかにやべーやつです。ムアコックのチャンピオンたち、もしかしてほとんど女性のために世界救ったり滅ぼす系なのかな。そこらへん昔っぽいけど、それが神話的な雰囲気も出してて、今では書けないんじゃないかな。チャンピオンシリーズ、心が潤う〜他にケインとか買ってないので早川セールまた早くして(冬にあるかな?いつも通りなら)
2024.8.20
・「黒曜石の中の不死鳥」読んだ!エレコーゼくんつれえなあ〜!井辻先生マジで最高。美しくも禍々しい世界を味わえましたわ。通勤に電車を使うと本めっちゃ読める。月がめり込んで凍える世界、sfっぽさと気持ち悪さがあって良すぎるよ!調べたら、エターナルチャンピオンシリーズは2回ブームが起きたらしい。70年代あたりと2000年頃。リアルタイムでは間に合わなかったか。でも遅くないぜ面白いから
2024.8.21
・「剣の中の竜」読んでる。フォン・ベックめちゃくちゃいいキャラ!たぶん英雄の介添人なんだけど、ナチスドイツの強制収容所に入ってた経験持ちっていうところなどがウウすごいな……ってなる。ジャリーアコネルもなんだけど、介添人たちは陽気でとても賢く勇気があり、苦しいことや悲しいことをたくさん経験してるんだよね。介添人出てくるとすぐにわかるキャラクター造形がお見事だね。エレコーゼとフォンベックめちゃ萌……フォンベックシリーズ買ってなくて焦ったが、違う人っぽい?
2024.8.23
・剣の中の竜よみおわった………傑作です……早く起きなきゃいけなかったのに日付変わるまで読んで泣いてました……。フォン・ベックがヘル・デイカーって読んでたの謎だったんだけど、お前はお前なんだよなあ!!!コルムも、エターナルチャンピオンだから愛されたり友になったわけじゃなくて、コルムだから愛されてたわけで。ベック伯も介添人って括りで見てたけど、お前はお前だから好きだよ。アリサードさんもめちゃくちゃいいキャラだよ!何気に女性キャラがイキイキしててまじでいいです。デイカーも言ってたけど、彼女が彼女だからこそ愛している!っていうのは、自分の所有物への愛じゃないんだよね。彼女への悼みみたいなのも最後持てたみたいだし、今を生きることへの讃歌だよ。マジものの傑作だよー!すっかり忘れてるエルリックも読み始めてます。すごく濃厚な政治闘争劇だ……エレコーゼの終わりを知ってるから、お前は救われるんだって思えて心穏やか(今の所)

以上


ファンタジーの終わりが、現実に戻ろうとか現実で頑張れ系のやつが好きではないという人もいると思うんですけど、今の私は、エレコーゼのラストはもう最高でしたね。
一人で世界を救うの運命づけられた人間を描いたものとして、こりゃ大傑作ですわ。
書いてる途中で泣けてきます。
本当にすごい。
読めてよかったわ本当に。
人生の中で大事な本の一冊になりました。
いやーいいですねえ本って。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?