「自分の中の小さい子供を育てる」って一体何だ?=自分史②=
心療内科に通い始めた当初は、現実感のなさから外に出ることは怖くてほとんどありませんでした。しかし本で見つけた診療内科は県外だったため、一~二週間に一度母に車で送り迎えをしてもらう日々が始まりました。
初めてのカウンセリング、色々な専門的なコメントをくれるのだろうと思っていた想像と違い、私が日々の話を淡々とするばかりで何も言ってくれない。ある程度通っているのに自分が治っている感覚もまるでない。いつまでこんなことを続けるのだろう...そんな疑問とともに通い続けていました。幸い、自立支援は早々に受けられたので医療費はそこまで気にすることはありませんでしたが、ただただ受け身の日々。
動かないためどんどん増えていく体重対策として、カウンセリング中に足上げの運動をしたり(!)、太陽礼拝をやる朝ヨガの宿題が出たりもしました。のちにヨガのインストラクター資格を取るまでになるとは、当時は全く思いもせず、ただ宿題なので淡々とやっていた感じ。
今思うと、この一番しんどい時にヨガという学びのきっかけを私にくれたことはとても感謝しています。
また、カウンセラーさんに勧められて日記を書き始めたのもこの頃でした。
始めた当初は出来事日記のように、起きたこと、行った場所など事実の記録がメインで、自分の感情が記録されていない傾向が見られます。
5年日記帳で始めた日記も現在3冊目。今は意識的に感情を書くようにしています。
「自分を置き去りにしている」、そういわれてぴんと来なかった私。
自分の心の中に住む子供が、小さいまま成長を止めてしまっているのに、外側だけ大人に成長してしまったようだ。
その自分の心の中の小さな子供を、安心させて育てていきましょう。
こういわれて当時の私はさらに混乱していきました。
今だから、心の弱った状態の人を依存させないように、様々な意見やアドバイスをせず傾聴に留めるのがカウンセラーさんだ、ということはよくわかります。
でもそれが分からなかった当時は、脳の中「?」で埋め尽くされた状態で通い続けるほかありませんでした。母の送り迎えがなければ、途中でドロップアウトしていた可能性は濃厚です。
(続)
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