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ビートの詩

ほら 聞こえる?
通りを歩けばクラクション
花屋の入り口から薔薇が飛ぶ
こんなに綺麗な空なのに
彼のウインクで全部台無し

この赤い靴はヒールが高くて
歩くにはまるで向いてない
それでも石畳を鳴らすのは
あの人のハートをノックするため

私が歩けば皆んなが浮き立つ
噂話が蝶みたいに舞う
何を言っても構わない
だけど
ちょっと一言良いかしら?

いつまでそこに立っているの?
ほら 音楽は始まっている
ドラムが鼓動を早くして
翻るジャケットの裾
あら あなた 踊り子みたいよ
ぐずぐずしないで
理性は捨て置いて
官能だけを持って来てね
私はあなたの今が欲しい
男らしさを見せてくれない
そんなシガレットには目もくれないで

彼女はポルシェに乗って走り出す!



ミュージカルを意識。

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