248　トリミング

1ヵ月前に予約していたが

　愛犬も放っておくと毛が伸びすぎる。毛玉もできる。爪ものびる。あまり爪がのびると自分でも嫌らしく室内をいつものように走り回らなくなる。毛を舐めることが増える。そのせいでちょっと臭ったりもするから要注意。とくに、湿度の高いときは。
　今日はあいにくの天気。しかも気圧の関係で、みんな朝から調子が悪い。愛犬もこのところ、わずかな物音にも過敏になって落ち着かない。調子は良くないのかもしれない。
　トリミングは親切なトリマーさんと出会うことができ、こちらのわがままをきいてくれている。だから前回トリミングしたときに次回を予約する。1ヵ月半ぐらい前に決めてしまう。そのときに決めたのは31日だったのだが、都合が悪くなり少し早めて28日に変更していた。
　昨日から、台風1号が発生し、そのせいで前線が刺激されて大雨の予報が出ていた。東京付近は他の地域に比べればまだマシな様子なのだが、いったいどれぐらい降るかわからない。
　そこにもってきて、エレベーターが点検のため午前中、動かない。ちょうど愛犬をトリミングに連れて行く時間帯なのである。
　愛犬は巨大食道症で吐きやすい。長時間トリマーさんに預けることができない。そのため短時間で終わらせて貰えるよう最低限のカットだけにしてもらい、連れ帰ってから家でシャンプーする。
　また、愛犬は外に出ると、興奮してすぐウンチをしてしまう。酷いときはエレベーターに乗っただけで漏らしてしまった。
　つまり、トリミングへ連れて行く前に、少しだけ散歩させて出すものをすべて出しておかないとならない。
　そのくせ、雨が降っていると歩かないし、ウンチもしない。固まってしまうのである。
　このため、トリミングへ行く前だけでも、雨が止んでいることを願うしかない。
　実は前日に予定を三度変更しようかと悩んでいた妻である。ところが定休日で連絡ができなかった。やるっきゃない。

ギリギリ、スレスレ

　トリミングの予約時間から逆算して、外を眺めると降っていない。傘をさしている人もいるがさしていない人もいる。「今だ」と愛犬を連れてまずは散歩を決行。散歩といっても出すものを出せば終わる。10分ぐらい。まだ、エレベーターの点検は始まっていない。
　いったん戻って後始末をし、再度出発。今度はタスキ式のスリング（抱っこひも）に入れて自転車でトリマーに向かう妻。なんとか雨は大して降らずに愛犬を届けることができた。トリミングの時間をできるだけ1時間以内でとムリなお願いをしている。通常ならその間は買い物タイムだ。今回は雨もあるので、マンションのロビーで待機し、少し早めに自転車で出て、パン屋で買い物。そのまま迎えに行く。
「このときだけ、すごい雨だった」とのことで、ずぶ濡れになってしまった。
　ところがトリマーさんから愛犬を連れ帰るときは、雨も止んでいたのだ。
　気まぐれな雨であるが、これはギリギリ、許容範囲ですんだ。妻によれば「人間が濡れるのはどうってことない」のである。
　エレベーターは点検中。階段で帰宅して、疲労困憊の妻。だがこれで終わりではない。
　連れ帰った愛犬を浴室でシャンプーする。この頃は、ドライヤーを嫌がるので、かなり手こずる。来月には誕生日で8歳になる。これまではそこまで嫌がらなかったクセに、いまになってどうして嫌がるのか。年寄りがうるさいことを言うようになるのと同じなのだろうか。
　天候が安定しないときは、こうしてトリミングだけでも大騒ぎになってしまう。次は7月初旬の予定だ。どんな天気になっているか。わかるはずもない。

今月中には完成しません。