いいこと日記その4 きかせたいのは。
ねこぼーろ(ササノマリイ)の「きかせたいのは。」を聞いていた。
ねこぼーろの歌はひたすら鬱々としたものが多いのだが、これは比較的明るい。
一方で、自殺願望や他者の視線への不安がモチーフとして扱われている。その不安を踏まえて、詩の中の「僕」はこう歌う。
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君が隣で 寝てるだけでもいいから
どうか僕に居場所をください お願い
耳栓から流し込んだ音楽を
君にも聴かせたいだけ 誰かに伝えてみたいだけ
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歌詞のこの部分は、物を作って何かを伝えようとしている人にとっては、沁みる歌詞だと思う。
何かを作って、何かを伝えようとすることは、それそのものが「居場所」なのだ。
私がこの曲を聴くとほっとするのは、「伝えたい」という気持ちが示されたこの歌そのものが、「居場所」に感じるからだろう。