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ICTを使うことは目的ではない! スピーキングテスト編
皆さんこんにちは!
教育を本気で語る会、英語教師のJOYです!
今では当たり前になってきた学校で使うパソコンですが、
そもそもは使うことが目的ではありません。
パソコンを含めたICT導入の目的の1つが
「個別最適な学び」です。
ICT活用は目的ではなく手段です。
今回はその実践として英語のスピーキングテストに焦点をあてていきます!
昔から変わらないスピーキングテストも、
ICTを使えば大幅な時間短縮と生徒が自ら話すことにつなげられます!
是非ともご一読ください!
1. スピーキングテストの目的は?
皆さんが受けてきた英語の授業でのスピーキングテストってどのような形式ですか?
・教室の外の廊下で先生と1対1で教科書を読む
・職員室でALTに英語を読み上げる
・教壇に上がってみんなの前で音読する
様々な手法があると思いますが、
英語が好きな子はともかく
嫌いな子はこのようなテストを受けるとどうなるでしょうか?
もっと英語を嫌いになる
と思うんですよね。
・読めない英語を読まされることが嫌だ
・先生や友達に自分の英語を聞かれるのが恥ずかしい
などなど、「読まされる」と苦痛に感じてなりません。
さらにそのスピーキングテストは、先生の主観で評価します。
不公平や好き嫌いが評価に出てしまう可能性があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1666229946344-a5wR89nCRL.png?width=800)
英語を読まされたり、評価をつけるためだったり…
生徒が主体的なテストではないと思います。
そもそもスピーキングの目的はなにか?
生徒自らが話し方を学ぶこと が目的であって、
先生が成績をつけること が目的ではありません。
主語は生徒です。
では、生徒が主体的にスピーキングテストを行う手段はなにか?
2. 主体的スピーキングテストの手段
その方法の1つが「padlet」の活用です。
![](https://assets.st-note.com/img/1666229888438-oG0Uhk3BNG.png?width=800)
これによって
①40人のテストも10分程度で終わります。
②客観的な評価や関心意欲態度の観点評価にもつながります。
③誰にも聞かれず自分のペースでテストを進められる。
こういったメリットがあります。では具体的にどのように活用するのか?
まず10分で終わるというのは「録音型」だからです。
GTECのスピーキングテストの形式です。
つまり「ボイスレコーダー」に録音してその音声ファイルを提出するイメージです。
この作業がパソコンで簡単にできるので全員が一斉に始めると短時間で終わります。
次に「客観的な振り返り」になるのはスピーキングテストに点数をつけるのは生徒自身だからです。
事前に用意したルーブリック(意味のまとまりを考えたか、イントネーションを意識したか、等)を活用して生徒が振り返りを行い、自動で点数化することができます。
自分に甘く評価するのでは、と心配もしましたが平均点は6点から7点の愛仇に収まっています。
成績をつける上でも不公平な問題はなく、生徒自身も成長の記録が残せます。
まさに指導と評価の一体化です。
最後に、③のバズセッション効果とは何か。
これは静かな教室や廊下で話すよりも、ざわついた教室のほうがスピーキングテストが実施しやすくなるということです。
GTECみたいにイヤーマフをつけているわけではないので、自分の声が周りの人には聞こえます。聞かれると恥ずかしいです。
しかし、周りの人たちも同じタイミングでスピーキングテストをやっていますので、自分の声だけが目立つわけではありません。
みんな何か話していますので、周囲はざわついています。
そのような状況だと、気楽に話すことができます。
もちろん、最近のパソコンのノイズキャンセリング効果は絶大なので録音にも支障はありません。
さらに、このスピーキングテストの最初の数分はネイティブスピーカーのモデルスピーキングを各自のパソコンで聞いて、発音の確認をする生徒が多いです。
いきなり読め、って言われても始める前に発音を確認しておきたいなっていう生徒たちは最初にリスニングから始めます。
各自でパソコンを操作して各自のペースで聞いていきます。
あちこちのパソコンから英語が流れています。
もちろん雑音が苦手な生徒はイヤホンを使って聞くこともできます。
そして、発音の確認ができた生徒からスピーキングテストを開始していきますので、常時ざわついた状態をキープしたままテストがそこかしこで多発的に始まります。
生徒のペースは様々です!
スピーキングに自信がある生徒は開始の合図と同時に始めて、早々に録音を終了します。
その頃は他の生徒たちはまだスピーキング中です。
タイムアップを待っている間には復習としてモデルスピーキングを聞き直すので、バズセッション効果は継続します。
逆に準備が不十分な生徒はリスニングに時間をかけて、制限時間ギリギリにスピーキングが終わったりします。
このように制限時間(代替は15〜20分程度)の範囲内でリスニングとスピーキングとリフレクションを行います。
それも生徒が自身の最適なペースで実施できるので、単語の発音や時間配分などを自分で考えながら主体的に学べます。
このような大まかな制限の中で主体的に学ぶ手法は熊本大学教育学研究科の苫野一徳准教授から学んだものでを自分のクラス用にアレンジしたものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1667959389811-faFmVm2f7L.jpg)
このようにpadletは個別最適な学びをする上でとても便利なアプリケーションです。
他にも「google document」の音声入力を英語で行う方法もあります。
これは自分の発音を見直すことができるツールです。
自分が読み上げた単語と違う単語が入力されると
「あれ?この単語は何て読むんだろう」
と考えるきっかけになります。
このアプリの使い方と目的を丁寧に伝えていく必要があるがスピーキングの「スキルアップ」には有効だ。
3. 個別最適な学び
![](https://assets.st-note.com/img/1666230000153-Nc19AE67B4.png?width=800)
このように主体性を重視したpadletや、
発音を意識するgoogle documentなどの多様な手段がありますが、
大前提としてICTを使うことではなく
これを手段として「個別最適な学び」とすることが最上位目標です。
その事例の1つとして今回はスピーキングテストの事例をご紹介しました。
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教育を本気で語る会 英語科 ジョージ
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