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2021 テーマカラー「桃花鳥色」について

本と川と街 2021のデザインワークをはじめました。
キービジュアルに使っている1946年の写真は変えずに、今を捉える何かを追加する方向で検討をはじめました。

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桃花鳥色(ときいろ)「コロナ終息への願い」

いつまで続くのか分からない不安やオリンピック開催是非など、第三の感染症が広がっているのを感じる日々が続いています。1日でもはやいコロナ終息への思いをデザインに取り入れるたい。

その思いを色で表現することにしました。
選んだのが「鴇色」です。
鴇色にはいくつか種類が存在しますが、「桃色」に近いこの色を選択しました。

桃は桃太郎や桃の節句に象徴されるように、災いを退ける果物です。
桃太郎は鬼を退治し、桃の節句では桃の花の咲くころ、その霊力によって女の子の無病息災を祈願しました。

伊勢神宮の神宝、須賀利御太刀(すがりおんたち)の柄(つか)に2枚の鴇の羽が使われています。霊力を剣に宿すために鴇色した羽を剣に柄につかわれたのではないでしょうか。

鴇はかつて「桃花鳥」3文字で表記されていました。そこで本と川と街では、この色を災いを封じ込める色として「桃花鳥色(ときいろ)」と呼ぶことにしました。色には力があります。コロナ禍で中々あるき出せない私たちに「桃花鳥色」が歩きだす力をかしてくれるはずです。

松林寺

ピンクのライン「水彩|水災」

2019年の想定を超える豪雨被害が発生しました。それを受けて今年警報の発出方法が変わりました。
この変更は、これまで準備してきた災害への備えでは対応できない状態になったと言う宣言とも捉えられます。
なぜ、このような状況になったのか
わたしたち人間は地球という星と共生をしています。その共生関係が崩れはじめていると多くの科学者が警報を発信しています。

昨年、江東区の水辺に親しむ会が実施したプログラム「水彩|水災」は水害から命を守るラインとして展示をしました。ラインにはもう一つ地球との共生関係を維持するデットラインという意味があります。
本と川と街2021では、この「水彩|水災」を共同プログラムとしてより多くの場所にピンクのラインを設置することにしました。

地球環境を考えることは持続可能な世界を考え次世代につなぐこととイコールです。デザインにピンクのラインを取り入れることで、その思いを伝えたいと考えています。



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