「人類を裏切った男~THE REAL ANTHONY FAUCI(上巻) 」② ポイント抜き出し 2/7~科学不在の医療
2021年11月9日に米国で発売された本書は、書店に置かれず、様々な妨害を受けながらもミリオンセラーとなり、この日本語版も販売妨害を避けるためか、当初はAmazonでは流通させず、経営科学出版からの直売のみになっているようだが、現在はAmazonで買うことができるようになっている。
日本語版は1000ページを超えるために3巻に分けられた。
本書はその上巻「巨大製薬会社の共謀と医療の終焉」だ。
極めて重要な情報が満載で、要旨を紹介して終わりでは余りにも勿体ないので、お伝えしたい内容を列記する。
2回目の今回は「第1章 パンデミック制御の失敗」の中の「1.恣意的な命令ー科学不在の医療だ。
ファウチによるコロナ詐欺パンデミックの手口の全体像。
第1章 パンデミック制御の失敗
1.恣意的な命令-科学不在の医療
・有識者が科学的にレビューしたところによると、マスクの着用、ロックダウン、およびソーシャルディスタンスを支持する根拠はないに等しい。
マスク着用は何の効果もなかった
・ファウチ博士は、マスク着用の義務化が科学的常識に反しているとはっきりと認識していた。2020年1月28日に保健福祉省(HHS)で行なった演説でも、無症状の人がマスクを着用するのは無駄だと述べている。
・ファウチ博士は2020年1月28日に新型コロナウイルスが無症状の感染者から伝染するのは非常に稀であると主張している。
・ファウチ博士は2020年3月に、マスクの真の効果は、「人々に多少の安心感をもたらすこと」だろうとしている。マスクが持つこうした象徴的な力のおかげて、一般の人々に厳格な医療政策を遵守させるという大事業が着々と進んだ。
・マスクには、脅威となる危険な病原体が私たちに潜んでいると永続的に思い出させる機能がある。
ロックダウンは最悪の政策
・ロックダウンは類を見ない政策で、WHOの公式なパンデミック・プロトコルではロックダウンをしないよう推奨したほどだ。
・その後の研究では、ロックダウンが感染率の低下に影響を及ぼさなかったと示唆されている。
高貴な嘘と不都合なデータ
・新型コロナウイルスに関係する事実上すべての関連データは驚くほど低品質で、不正確で読みとりにくく、いいとこ取りの、明らかに逸脱した情報も混在していた。
・これらの体系的な欺瞞は、ほぼファウチ博士が中心になっていた。
「誤り」が生じるときは、常に同じ意図が働いてるいた。新型コロナウイルスへの恐怖感をかき立てるため、コロナウイルスのリスクを誇張し、ワクチンの安全性と有効性への期待を膨らませるよう仕向けた。そして人々は、種々の指示を遵守した。
・アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が一部のプロトコルを変更するのをファウチ博士は黙認した。その変更により、新型コロナウイルスによる死者数を膨らませるような死亡診断書が作成され、感染症による死亡率が上昇した。CDCは後に、新型コロナウイルスによる死者の6%にはまったく合併症がなく、残りの94%は存在的に平均3.8種類の致命的な疾患を併発していたと認めている。
・ファウチ博士は、不適切に高い37から45までというCT値を判定基準にした。しかし、ビンセント・ラカニエッロには35以上のCT値では生きたウイルスの存在を示せる可能性は非常に低いと伝えていた。
・CDCはまた、ワクチンにより健康被害が起きたと訴える人々のための医学的調査やフォローアップを拒否した。どの患者も新型コロナウイルスの犠牲者として分類することにはうまみがあった。メディケア(高齢者向け医療保険制度)は新型コロナウイルスの治療に人工呼吸器を1回使えば、3万9000ドルを病院に支払うが、月並みな呼吸器感染症に対してはわずか1万3000ドルしか支払わない。病院は詐欺に加担した。
・ファウチ博士は、予防接種安全性モニタリングシステム(VAERS)の修正を拒否した。VAERSは、アメリカ合衆国保健福祉省(HHS)のワクチン有害事象報告システムで、機能が不完全で評判が悪かった。HHSが独自に調査したところでは、VARESは、ワクチン接種後の健康被害を99%以上低く評価しているようだとしている。
「専門家を信じよ」という欺瞞
・保健当局は主流メディアとソーシャルメディアと協力して公衆衛生問題に関する重要な議論を締め出した。彼らは、ワクチンと競合する可能性のある早期治療を提供する医師や、粗悪な試験用ワクチンに疑念を差し挟まないという宣誓を拒否した医師を黙らせた。
誤った情報が免疫系を弱体化する
・ファウチ博士は自然免疫を無視し、免疫を高めるようなアドバイスを一切しなかった。
・2021年4月30日、王立カナダ内科外科大学はビタミンDを含め、ワクチン以外の健康法を処方した医師から免許を剥奪すると脅迫めいた通告をした。
早期治療によって致死率を下げられるはずだった
・ファウチ博士は、何千億ドルもの社会的資源を新しい技術のワクチンを開発するというリスクの高い戦略に投入し、新型コロナウイルスに有効な薬剤の洗い出しには使わなかった。「この戦略により、1年間、世界的に医療が停滞しました。」とコリー博士は言う。
介護施設にモノクローナル抗体を提供しなかった
・ワクチンよりもずっと早く2020年11月には、高い技術の証であり、アメリカ食品医薬局(FDA)が文句なしに承認したモノクローナル抗体があった。
モノクローナル抗体は点滴で投与するため外来患者には適していない。介護施設の入居者に適した治療だ。しかし、ファウチ博士はモノクローナル抗体の介護施設への提供を妨害した。
独自の道を歩む医師によって感染者は救われている
・ファウチ博士が医師たちに伝えたプロトコルは例を見ないものだった。検査で陽性と診断された患者を治療せずに家に帰し、患者は戦々恐々としながら、病気を広げ、呼吸困難になってようやく病院に戻ることが許された。病院ではレムデシビルと人工呼吸器という2つの最終手段とも言える治療が待っていた。
感染者に早期治療を行わないというファウチ博士の方針は、公衆衛生上の失策であるばかりか、「集団レベルでの残虐行為」とマカロー博士は断言する。
・アメリカ合衆国保健福祉省(HHS)の初期の研究では2005年以降、コロナウイルスに対するヒドロキシクロロキンの有効性が確認されていた。2020年3月には、ニューヨークからアジアに至る各地の医師たちが新型コロナウイルスに対してヒドロキシクロロキンを使用し、驚異的な効果を上げていた。
・2020年の初夏には、バングラデシュをはじめ、その他の地域の医療チームからイベルメクチンについての目覚しいデータが得られていた。
・マカロー博士と50人以上の現場の医師で構成されたチームは、ヒドロキシクロロキンとイベルメクチンが新型コロナウイルスに高い効果を示すが、これらの他の薬を追加すると治療成績が飛躍的に向上することを見出した。具体的には、アジスロマイシンやドキシサイクリン、亜鉛、ビタミンD、セレコキシブ、ブロムヘキシン、N-アセチルシステイン、ビタミンCの点滴、ケルセチンなどだ。
・2020年秋には、ヒドロキシクロロキンによる治療を支持する200以上の研究とイベルメクチンを支持する60の研究があった。
・新型コロナウイルス感染症の治療プロトコルを提案した学術機関はひとつもなく、提案しようとすらしなかった。ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、デューク大学なども行動しなかった。新型コロナウイルスと戦えるような独創的な研究で、アメリカから発信されたものはワクチンだけだったのだ。
これらの大学がNIHから受け取る額は合わせて数十億ドルになり、各大学はこの資金に強く依存している。これらの大学はアンソニー・ファウチを怒らせないように恐々としており、そのせいで、パンデミックの最中だというのに、麻痺したように動けなかったのである。
NIHをはじめとする連邦規制当局は、マカロー博士の研究を支援するどころか、こうした有効な治療法に関する情報を積極的に検閲し始めた。医師たちが新型コロナウイルスの早期治療の可能性について討議しようとしただけで、検閲を受けるという不可解な現象が生じた。ファウチ博士は、Facebookのマーク・ザッカーバーグや他のソーシャルメディアと協力して、あらゆる治療法についての議論を封じ込めた。
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