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都知事選のポスターが騒がしい

 都知事選の立候補者数が想定を超え、掲示板の枠が足りなくなった。
 しかし、実態はこうだった。

 NHK党の立花孝志氏が、1人300万円の供託金を負担して掲示板の24枠を買い占め、自分の宣伝に使おうとしたのだと推測した。

 ところが別の掲示板では違うポスターが貼ってある。どういうことなのか?

 事実はこうだった。

 すなわち、立花氏が支払った供託金を回収するために掲示板1カ所当たり1万円で売ったのだ!掲示板は1万4000か所あるので1億4000万円になり、24人分の供託金7200万円を回収できることになる。

 立花氏は「立候補しない人に自分の主張を述べていただくチャンスを持ってもらおうと思っている」と一応は目的を述べているが、とても納得できる理由には思えない。

 こんなことをされてしまったのでは、次からは公職選挙法が改正され、このような掲示板の使い方は禁止されるのではないだろうか?

 都知事選のポスターでのもう一つの話題がこれ。

 候補者らしき女性が、自らの裸のポスターを貼っているところだ。

 乳首と陰部は隠してあるので、猥褻物頒布等の罪にはならないはずだが、警察から警告を受けて候補者の男性はポスターを剥がしたとのことだ。

 ということは先ほどの写真の女性は単なるモデルということのようだ。

 警察が警告した理由は、都迷惑防止条例への抵触とのことなので、刑法175条の猥褻物頒布等の罪ではないようだ。

 表現の自由の主張自体には、コロナになってからネットでの削除やファクトチェックが横行し、多くの被害を出していることから賛同するが、表現が少し過激だったようだ。しかしこれが犯罪行為に当たるのだろうか?これがダメならサンバカーニバルもダメでは?

 それとも下半身の方がまずかったのだろうか?サンバカーニバルでここまで下半身を見せているところを見たことはない。

 しかし、1991年の樋口可南子の写真集「water fruit」以来、ヘアヌード写真集が解禁されている今、この程度では摘発されないはずだ。いや、ヘアヌード写真を公共の場で開くと法に触れるのだろうか?

 「猥褻」の定義は抽象的で時代とともに変遷しているので条文にしっかりと規定すべきだと思う。「性器と、乳房の膨らんだ女性の乳首の実物や写真、動画を人前に晒してはいけない」などと。

「猥褻」の条件に「性欲を刺激・興奮させること」とある。誰がどうみても興奮しないだろうと思われる魅力に乏しい女性の裸はどうなのだろう?AIが自動判定できるような具体的な定義に変えるべきだと思うがどうだろう?

 ポスターにまつわる2つの話題を取り上げたが、本来は候補者の政策論議に話題が行くべきで、その点ではテレビの討論会に小池百合子、蓮舫、石丸伸二、田母神の4氏しか出ないことに大きな不満がある。

 せめて日本第一党の桜井誠さん、内科医の内海聡さん、元あのねのねの清水国明さん、政治団体副代表の木宮光喜さん、黒川敦彦さんは出して欲しい。黒川敦彦さんは勾留されているので出られないが。

 マスコミは小池百合子が都知事として何をやってきたのかをしっかりと検証して欲しい。

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