「人類を裏切った男~THE REAL ANTHONY FAUCI(中巻) 」⑤ ポイント抜き出し 5/6~第7章 ファウチ博士とハイド氏ーNIAIDによる児童への残忍かつ違法な人体実験
2021年11月9日に米国で発売された本書は、書店に置かれず、様々な妨害を受けながらもミリオンセラーとなり、この日本語版も販売妨害を避けるためか、当初はAmazonでは流通させず、経営科学出版からの直売のみになっているようだが、現在はAmazonで買うことができるようになっている。
日本語版は1000ページを超えるために3巻に分けられた。
本書はその中巻「アンソニー・ファウチの正体と大統領医療顧問トップの大罪」だ。
極めて重要な情報が満載で、要旨を紹介して終わりでは余りにも勿体ないので、お伝えしたい内容を列記する。
今回は第7章 「ファウチ博士とハイド氏ーNIAIDによる児童への残忍かつ違法な人体実験」。
アフリカを中心とした社会的弱者が、常にワクチンや治療薬の実験台として使われてきた歴史を紹介している。
以下、抜き出し。
アンソニー・ファウチ博士が国立アレルギー・感染症研究所 (NIAID) の所長に就任して以来、40年近くの間、社会的弱者である子どもたちは巻き添え被害を受けてきた。
所長が念頭においていたのは、悪化の一途をたどる公衆衛生を高収益の薬で解決することだった。(中略)ファウチ博士は、彼のパートナーである製薬会社やその治験責任医師たちに大幅な自由裁量を与え、有害な化合物を大人にも子どもにも投与するという非人道的な人体実験を認めた。
保健福祉省(HHS)やその前身の公衆衛生局には、社会的弱者を被験者にして非人道的実験を行ってきた長い歴史がある。服役囚や施設に収容された成人知的障害者、ニューヨーク州スタテンアイランドのウィローブルック州立学校やマサチューセッツ州ウォルサムのウォルター・E・ファーナルド州立学校といった最悪の場所に暮らす孤児などが実験台になった。
アメリカはメンゲレ(訳注・人体実験を行ったナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレ)たちを育ててしまった。彼らがモルモットとして標的にしてきたのは、貧困化したアメリカのインディアン、アフリカやカリブ諸島やアメリカ国内に住む黒人たちであった。
HHSによる医薬品とワクチンの開発では、政府の規制当局と製薬業界が手を組み、人種差別に加えて児童虐待を頻繁に行ってきた。1950年代から1960年代の産官によるポリオワクチンの試験には、ヒラリー・コプロフスキーやスタンレー・プロトキンといったアメリカのワクチン学者がベルギー領コンゴの当局と結託し、何十件もの大規模臨床試験に、何百万人ものアフリカの黒人児童の「志願者」を募った。
1989年になってなお、CDCはカメルーン、ハイチ、ロサンゼルス中南部の黒人児童で命の危険を伴う麻疹ワクチンの試験を行っており、中止するまでの間に何十人もの女児が亡くなっている。
2014年、 CDCのワクチン安全性上級研究員ウィリアムソン博士による告発があった。センター幹部の圧力によってトンプソン博士を含めた5人の上級研究員が虚偽の報告をさせられたという。彼らは、新三種混合ワクチン(MMRワクチン)を推奨スケジュールどおりに接種した黒人男児群のワクチン被害が不自然に大きい(自閉症発症リスクが340%高いなど)ことを示すデータを破棄させられたのだ。
生物学的封じ込め(訳注・遺伝子組換え生物の環境への拡散を防止する手段)のエキスパートであるショーン・カウフマンは、私にこう語った。
「ファウチ博士がHHSのすべてを取り仕切っているのは周知の事実です。 他の機関のトップは全員傀儡で、アンソニー・ファウチが糸を操っているのです」
2003年から2005年にかけてエイズ治療研究部の臨床研究事業推進室長を務めたジョナサン・フィッシュバインは、拡大するファウチの影響力は、上司であるNIH所長エリアス・ザフーニ博士の権限を侵食していたようだと語る。
「私がエイズ治療研究部で暴いた不正は、ザフーニなら正攻法で是正できたはずですが、 彼は決して手を出そうとはしませんでした。ファウチは自分や自分の研究所を売り込む名人で、エイズを利用して連邦議会からNIHへ莫大な予算を取り付けました。 誰がそんな人物に逆らえますか? ザフーニや彼の後任たちはもちろん無理でした! NIAIDの金がアメリカ中の主要医療機関に行き渡っているため、ファウチは医療の世界で絶大な影響力を持っているのです」
ファウチ博士は製薬会社と腐敗した協力関係を築いた。その例が1987年のNIAIDによるアジドチミジンの承認だ。これにより、博士と製薬会社の治験責任医師との象徴的な関係は盤石なものとなり、NIAIDの医薬品承認水準は低下した。
治験責任医師や彼らを雇用する製薬会社と良い関係を築けば、私腹を肥やせる機会が増える。博士は早々にビッグファーマの行きすぎた行為に目をつぶった。
さらに、1980年に制定されたバイ・ドール法は、NIAID(とファウチ博士個人)の追い風となった。 公的資金を使って治験責任医師が育てた何百もの新薬を特許申請し、製薬会社にライセンスを供与すれば、売上に対する特許権使用料が手に入るわけだ。NIAIDの医薬品開発事業は、またたく間にHHSの規制機能を侵食した。 医薬品の特許権使用料として数百万ドルがファウチ博士をはじめとするNIAID幹部やNIHに流れ込むようになり、公衆衛生と製薬業界の利益との境界はますます曖昧になっていった。
NIHとNIAIDが生んだこの新しい金によって、臨床試験は活況に沸く一大産業へと変貌した。 ホロコーストを生き延びたベラ・シャラブは、NIAIDをはじめとした政府機関による虐待、つまり人体実験を長年にわたり調査している。彼女は私にこう語った。
「1990年ごろに始まった臨床試験は、医療の世界における稼ぎ頭になりました。保険業界と健康維持機構(訳注・医療費の抑制を目的に設立されたアメリカの民間医療保険システムのひとつ)は医師を締め付けたため、開業していたのでは大きな利益が上がらなくなったのです。野心のある医師は患者の治療から離れ、臨床試験へと流れました。臨床試験の関係者全員が儲かっていました。」
業界では、危険で効果のない医薬品を有効だと「証明」するために、データの改ざんは日常茶飯事だった。改ざんを見逃すのは当然のこと、積極的に許可したり加担したりすることもたびたびだった。 治験参加者の苦痛や死を冷淡に無視することが、NIAIDのお決まりのやり口となっていた。
2004年、 ジャーナリストのリアム・シェフは、ファウチ博士が1988年から2002年にかけて秘密裏に実施した試験について調査報道した。被験者となったのは、ニューヨーク市のインカーネーションチルドレンズセンター(ICC)や、ニューヨーク州など7州にある多くの姉妹施設に暮らす、HIV陽性の数百人の孤児たちだ。
シェフの報告は、ファウチ博士のNIAIDとビッグファーマが黒人やヒスパニック系の孤児を実験台にし、監視の目が届かないところで、薬やワクチンの研究という名目で行ったおぞましい拷問や虐待の様子を浮き彫りにしている。
NIAIDと手を組んだ製薬会社に実験用の子どもたちを差し出したICCには、それなりの見返りが用意されていた。中でも特に優遇されていたのはNIAIDのエイズ薬研究員スティーブン・ニコラスで、潤沢な予算が与えられていた。
「スティーブン・ニコラスは2002年までICCのセンター長を務め、同じ時期に小児諮問委員会のメンバーにも就任していました。この委員会は治験を監督する立場にあり、これは重大な利害相反です」と批判するのはベラ・シャラブだ。
「子どもたちに与えられる薬は有害で、遺伝子変異、臓器不全、骨髄死、身体の変形、脳障害、致死性皮膚疾患を引き起こすことがわかっている。 薬を拒否した子どもは、押さえつけられ無理やり飲まされる。それでも拒否し続ければ、ニューヨークプレスビテリアン病院に送られ、外科医がその子の腹壁から腸へゴム管を挿入する。その後はずっと、薬が腸に直接注入されることになる。
2003年には6歳と1歳の児童が薬害によって脳卒中を発症し、衰弱していった。6歳児は失明した。2人ともその後間もなく亡くなった。 別の14歳児も最近亡くなっている。8歳男児は、薬によってできた大きな脂肪腫を首から除去する手術を2回受けた。これはフィクションではない。エイズ研究の話なのだ」
ファウチ博士の治験の中でも、ジアフェニルスルホン(販売名・レクチゾール、欧米ではダプソン) では、少なくとも10人の児童が亡くなっている。2005年5月のAP通信の調査報道では、「子どもたちの死因は様々だが、4人は敗血症であった」と伝えられた。研究員たちの言い分では、その子どもたちに安全で有効な服用量を決めることができなかったようだ。 彼らの推測ゲームに子どもたちの命がかけられたのだ。
ファウチ博士のマンハッタン強制収容所では少なくとも80人の子どもが亡くなっており、NIAIDとそのパートナーである製薬業界が子どもたちの亡骸を共同墓地に廃棄したと彼女は糾弾している。
BBCが2004年に放映したショッキングなドキュメンタリー番組 『Guinea Pig Kids (モルモットにされた子どもたち)』は、被害児たちの視点からファウチの科学プロジェクトの残忍性を追ったものだ。
「ニューヨーク州ホーソーンのゲート・オブ・ヘブン墓地に子どもたちは合葬されていました」と彼女は私に語った。「目を疑いました。とても大きな穴に人工芝のマットがかぶせてありましたが、簡単にめくることができました。その下にたくさんの質素な木棺が乱雑に積まれていました。おそらく100基くらいはあったでしょうか。それぞれの棺には子どもが複数入れられていることが見て取れました。 穴のまわりには大きな墓碑が半円状に並んでいて、千人を超える子どもたちの名前が刻まれていました。(中略)NIAIDもニューヨーク州も病院の治験責任医師たちも一様に我々に非協力的でした。 NIAIDの実験で亡くなった子どもたちの数を正確に見積もることも、身元を突き止めることもかないませんでした。」
2004年にFDAは、ファウチ博士のエイズ治療研究部に対する調査を実施しており、NIAIDのマネジメントを強化するようNIHに要請した。報告書には、「当該部門の管理全般に精査を要する」と記載されている。2005年5月の議会公聴会でも、NIAIDの試験は連邦法に抵触すると結論づけられた。
議会証言で、NIAIDとACSは非倫理的研究を正当化しようとした。HIVに感染した子どもたちに最先端で最高の治療を施したのだ、そうしない限り、高価な薬は彼らの手に届かないのだ、と。
だが、AHRPの調査で、 NIAIDがファウチの実験の被験者にした児童の大半が、健康状態にまったく問題がなく、おそらくHIV感染すらしていなかったことがわかっている。
この調査は、36件の治験に的を絞っている。当然ながら、臨床試験とは、訓練を受けた医療スタッフ、医師、看護師のもと、病院で実施されるべきである。ところが、ICCは医療を目的とした施設ではない。医療スタッフ不在の児童養護施設で毒性の強い薬の実験を許可すること自体、実に驚くべき医療過誤だ。
NIAIDは、表向きには、エイズ末期で助かる見込みのない児童に限り、製薬会社による危険な耐用量試験を許可しているかのように装っていた。ところが水面下では、検査によってHIV感染が確認された児童だけでなく、感染が疑われる」 児童に対しても、仲間の製薬会社に試験を許可していた事実をAHRPが突き止めている。つまり、NIAIDは子どもたちが実際にHIVに感染しているという証明を一切求めなかったのだ。
AHRPは、 NIAIDが治療目的ではなく単なる実験目的で、エイズを発症していないであろう児童を命の危険にさらしたばかりか、毒性の強い薬による恐ろしい副作用を経験させたとして、非難している。
AP通信のジョン・ソロモンによる調査記事のおかげで、ファウチ博士の実験はようやく国民の注目を集めることとなった。AP通信は、NIAIDが7州で行っていた孤児らに対する少なくとも48件のエイズ実験を特定した。 そして、そのうちのほとんどが、患者アドボケート (訳注・患者の味方となってその権利や利益を守るために闘う人)を置くことを定めた国家基準に違反していた。
また研究所は、少なくとも10人の児童が亡くなったジアフェニルスルホンの臨床試験の他に、成人用抗レトロウイルス薬の併用に関する治験にも資金を供与していた。AP通信によると、その治験で3人の被験児のうち3人に中等度から重度の副反応発疹、発熱、感染を抑制する白血球値の危険なほどの低下などが見られ、そのほぼ全員が乳幼児であった。
HIVワクチン事業の犠牲者
NIAIDが最終的に不承不承に提示した医療記録は、ファウチ博士の治験責任医師たちが危険なワクチンを生後1ヵ月から18歳の未成年で試験していたことを証明している。
もうひとつのHIVワクチン、ACTG #230を用いたフェーズIでは 、2種類のワクチンをジェネンテックとカイロン/バイオシンとがそれぞれ試験するというものだった。この治験では、実施計画書に「健康な志願者を受け入れる」とはっきり述べられていた。ソロモンが掴んだ情報によれば、その非倫理的実験の「志願者」は生後3日以内の新生児たちだった。
ファウチ博士は間違いなく、勇敢に「志願した」 子どもたちに実験を行う危険性を認識していた。彼の治験責任医師が子どもたちに試した薬のほとんどが成人エイズ患者用としてすでに承認済みで、致命的な副作用の恐れがあるとして黒枠で囲んだ警告文が付されていた。
結局、子どもたちが実際に感染していた場合でさえ、貧しい孤児たちへの同情ゆえの実験というファウチ博士の口実は偽りだった。このような子どもたちが 「救命薬」を服用できる唯一のチャンスがこの実験なのだというNIAIDの主張は、はじめから作り話であった。
さらに言えば、製薬会社は個々の被験者の利益を第一に考えて臨床試験を行うわけではない。
製薬会社の目的は、後続の患者に対する効果を証明し、自社の収益につながる安全性と有効性情報を得ることだ。
1985年から2005年までの間、NIAIDとパートナーの製薬業界は、ニューヨーク市の児童養護施設に住む少なくとも532人の児童をNIAIDの試験用のエイズ薬やワクチンの治験のために徴集した。ICCや治験を担当した医療研究センターは、試験を受け入れた見返りとして、NIHと製薬会社から多額の金銭を受け取った。そうした製薬会社の名前を挙げておこう。 メルク、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ、マイクロジェネシス、バイオシン、グラクソ、ウェルカム、ファイザーだ。
ほぼ全員が有色人種で、アフリカ系アメリカ人(4%)とラテン系(30%)が圧倒的に多く、HHSの長い医療人種差別の歴史から逸れることのない差別的方針をうかがい知れる。
ACSの文書を主たる情報元とするベラ・インスティテュートは、80人の児童が死亡し、他の子どもたちの多くが深刻な健康被害を受けた実態を確認している。
OHRPによる調査
2006年、AP通信のジャーナリストであるジョン・ソロモンによる調査報告を受け、OHRPがNIAIDにまつわる問題の独自調査に乗り出した。
その結果、腐敗した組織体質が原因で、製品の安全性に対する科学的な研究が慢性的に不適切だったことがわかった。
2005年、ニューヨーク市のASCは300万ドルを投じて、ベラ・インスティテュートに4年間の調査を依頼した。同インスティテュートは2009年に年次報告を発行し、ファウチ博士のNIAIDが20年間で行った実験の調査結果を公表した。
それによると、児童養護施設に暮らす主にアフリカ系とラテン系の子どもたちを、親の同意や第三者の患者アドボケートによる同意を得ないまま、エイズ治療薬やワクチンの治験(有害なフェーズⅠ、フェーズⅡ)に参加させ、危険にさらしたことが報告されている。
ベラ・インスティテュートの調査では以下の事実が明らかになっている。
●臨床試験や観察研究に参加した532人の児童のうち、80人が養護施設で亡くなった。
●参加者のうち25人が試験投薬中に亡くなった。
●64人の児童が、市が定めた特別医療諮問委員会による審査を受けていない30件の試験投薬に参加した。
●また、21人が、委員会による審査で不適当と判断された試験に参加していた。
●両ケース合わせて13人の児童養護施設への収容前に登録されていた。
2008年のNIHレポート
不正行為が明るみに出た後でさえ、ファウチ博士がNIAIDの改革に尽力した形跡は見られなかった。6年後、NIH内部の医療倫理委員2名は、『Pediatrics』誌の2008年1月号で、NIAIDは依然として弱い立場の孤児たちを十分に保護していないと報告した。
NIAIDを取り仕切る地位に就いてから数十年間で、 ファウチ博士は製薬会社が1万4000人を超える子どもたちを実験に利用することを是認してきた。そうした子どもたちの多くは、児童養護施設に暮らす黒人とヒスパニック系の孤児たちだ。 ファウチ博士は製薬会社を監督せず、彼らが説明責任を果たさずに操業しても黙認した。博士の放任主義は慣習となり、製薬会社は子どもたちを組織的に虐待し、時には死に至らしめた。
ファウチ博士はこのような残虐行為の指揮を執り、製薬会社の研究員と共謀し、 「インフォームドコンセント」や「志願者」を彼らが都合よく定義するのを見て見ぬふりをした。児童の利益を最優先にせず、やくざまがいの製薬会社が保護者の許可も児童福祉機関の監視もないまま、社会的弱者である子どもたちを秘密裏に拷問するのを野放しにしてきたのだ。
1961年1月の私の誕生日、伯父のジョン・F・ケネディのアメリカ合衆国大統領就任宣誓を行う3日前のことだが、退陣するドワイト・アイゼンハワー大統領は退任演説の中で、我が国の民主主義を崩壊させかねない軍産複合体の存在を指摘した。
アイゼンハワーはこの演説の中で、同じく喫緊の問題として中央政府の官僚主義についても警告しているが、こちらはあまり注目されることはなかった。アイゼンハワーは、官僚主義も軍産複合体と同じくらい、アメリカ合衆国憲法とその価値を脅威にさらしていると考えていた。
「連邦政府による雇用、プロジェクトへの資源配分、そして金の力が、我が国の学者たちを支配してしまう可能性は常に存在しています。このことは深刻に受け止められるべきなのです。 (私たちは)公共政策そのものが、科学技術エリートの捕虜となり得る危険を警戒しなければなりません。」
アイゼンハワーは、この無味乾燥な専制政治から身を守るために、政府を責任ある役人に委ねることを要求した。技術官僚による専制政治と産業界の資金との恐るべき引力が、国家を民主主義や人道主義から遠ざけ、残虐な暗黒郷に陥れると警告した。
ファウチ博士が政府官僚として過ごした半世紀の間、この任務がまったく遂行されていない。後述するように、彼は数十億ドルの金を支配できる立場を利用して科学的研究を不正に操り、自身とNIAIDや仲間の製薬会社の私腹を肥やし、アメリカの価値観や健全性、自由を損ねていった。近年は、公衆衛生を弱体化させ、世界中の民主主義や憲法統治を蝕み、シビルガバナンスから医療的全体主義へと移行させた張本人だ。
まさにアイゼンハワー大統領の警告どおりだ。 ファウチの新型コロナウイルス対応は、着実に私たちの民主主義社会を解体し、専制的な医療官僚の力を増大させてきたのである。
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