どういう理屈? 「私は怠け者だ。だから今日は何もしない」
「私は怠け者だ。だから今日は何もしない」
……どうでしょうか。
おかしなものの考え方をする人だなあ、と思いますよね。
これだと因果関係が逆転しています。
自分の感情を真実である証拠にし、危うい結論を導いてしまっているのです。
「今日は何もしない。だから自分は怠け者だ」
これなら、まだ話の意味は通じるのではないでしょうか。
◎マイナスな結論を引き出すネガティブ思考
このような「認知の歪み」を「感情的決めつけ」とよびます。
ほかにも例を挙げてみます。
「どうせ自分はダメな人間だ。だから人には親切にしたりしない」
「私は人に好かれていない。それなら人が気に入らないことをする」
「自分はあなたに対して憎しみを持っている。それは、あなたが私のことを嫌っている証拠だ」
……もう十分でしょう。
上記はちょっと極端な例なので、なかなか自分事として捉えられる人は少ないかもしれませんが、こうしたものの考え方が存在します。
◎「感情的決めつけ」が行動を制限する
では、こんな思考の流れだったらどうでしょうか。
「この参考書は分厚すぎるように思える。だから読み通すことは不可能だ」
ちょっと上手な例ではないですが、意外と皆さんも陥ることがあるかもしれません。
どんなに分厚い参考書でも最初の1ページから読み進めていけば、いずれ最後まで読み通すことができるものです。
しかしマイナスな感情が行動を制限し、なかなか行動すべき事柄に手を付けられないでいることは、意外と珍しくないのです。
皆さんも何か移すべき行動に、なかなか手を付けられないことがある場合、「感情的決めつけ」に陥っていないか確認してみるといいでしょう。
かんたんですが、今回の話はここまでです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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