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九州にはすごい特急が走っていた (はやとの風)

こんにちは紅油(ほんよう)です。

前回に引き続きJR 九州で運行されている特急列車について、紹介させていただきます。

今回は特急「はやとの風」*(注についてです。

*(注 こちらで紹介している「はやとの風」については2022/3/21に運行が終了しています。


前回の記事はこちらから

概要

はやとの風はD&S(デザイン&ストーリー)列車の中でも古くからある特急の一つで、2004年から鹿児島中央駅〜吉松駅間で運行をしていました。

停車駅は、鹿児島中央―鹿児島―隼人―嘉例川―霧島温泉―大隅横川―栗野―吉松 で、肥薩線の歴史ある有名な駅に停車します。

しかし2020年にコロナ影響のため、一度全便運休となります。

その後「ふたつ星4047」に車両が転用されることが正式発表され、2022/3までの運行として、2021/12に運行が再開されました。

なお、肥薩線は2020/7の豪雨災害の影響で、今も八代~吉松駅間が不通になりました。

その影響でこの区間を走る特急列車「いさぶろう・しんぺい」「SL人吉」「やませみ・かわせみ」についても、軒並み定期運行が取り止められています(臨時で他の区間において運行がされているようです)。

乗車日記

過去複数回乗っているのですが、最後にはやとの風に乗車した2022/2の時の乗車日記をご紹介させていただきます。

鹿児島中央駅に入線してきたはやとの風は全身が黒で統一された車両。いかにも"薩摩"の鉄道といった感じで期待が高まります。

鹿児島は「黒豚」「黒酢」「黒牛」などなど黒いイメージのものが多いです。

車内は木造りの少しレトロな雰囲気。肥薩線の特急というイメージにぴったりです。

後で紹介しますが、肥薩線には古き良き駅舎が多く残っており、真っ黒で無骨なはやと風と雰囲気がよく合います。

撮り鉄ではないのですが、この時ばかりは写真をいっぱい撮ってしまいました。

列車は鹿児島駅をすぎると、錦江湾と桜島を右手に拝みながら隼人へ向けて進みます。仙巌園でも有名な景色ですが、やはり海+桜島の雄大な景色が一番好きです。

隼人駅をすぎると、徐々に山のなかに入っていきます。そしてしばらくすると列車は嘉例川駅に停車します。

別時期に撮った写真

嘉例川駅は明治時代の木造駅舎が残るレトロな駅で、その昔クルーズトレインのななつ星も停車していました。

静かな山間にある嘉例川駅は当時の面影が各所に残っており、ノスタルジックな雰囲気は飽きることがありません。

別時期に撮った写真
別時期に撮った写真

さらにお勧めしたいのが、こちら嘉例川駅で販売されている駅弁です。

以前の記事でもご紹介しましたが、「百年の旅物語 かれい川」と「花の待つ駅 かれいがわ」はこの嘉例川駅でしか買うことができない幻の駅弁です。

別時期に撮った写真

中身は鹿児島の郷土料理がふんだんに入っており、見ても美しい・食べても美味しい、欠点のない弁当となっています。

別時期に撮った写真

はやとの風の乗客は途中下車し、購入することが可能です。半分くらいの人は買っていたように思います。

なおこちらの駅弁は現在も土・日・祝日のみ販売をしています。が、昼には売り切れてしまうため、2日前までに電話で事前に予約しておくことをお勧めします(予約の電話番号は下記HPからご確認ください)

駅を写真に撮り、駅弁を買って列車に乗り込むと、程なく列車は霧島温泉駅に向けて発車します。ここから吉松までは山間を縫うように進んでいきます。

霧島温泉駅でも数分間停車し、地元の方がホームで郷土品を販売しているので試食したり・購入することができました。

列車は続いて大隅横川駅に停車しました。大隅横川駅も古き良き面影を残す木造駅舎で、嘉例川駅と同じ1903年に開業してから100年以上今も現役の駅となっています。

構造も嘉例川とかなり似ているのですが、大きく異なる点が1点。

それがこちら。駅舎の木造の柱に戦争中の機銃掃射の後が残っています。実際の穴の大きさを見ると機銃がいかに大きな弾だったのかわかります。

そんなこんなで駅舎を観察していると、すぐに発車の時間となってしまいました。列車は栗野駅を経て、終点の吉松駅に到着します。

本来であれば、ここから人吉方面へ有名なスイッチバックを楽しめるのですが、2020年の豪雨災害の影響で不通になっており、今も復旧されていません。

そんなこんなで折り返しの鹿児島中央駅行きに乗って、とんぼ返りとなりました。

吉松駅前にはSLが展示されていたりするのですが、無人駅にもなってしまいかつて肥薩線の拠点であった頃の活気は無くなってしまったように感じます。

ホームにある「いさぶろう・しんぺい」の表示板がなんだかさびしかったです。

以上もう乗ることはできないですが、数年後にふと思い出した時にまた見に来れるよう記事として残しました。

読んでいただきありがとうございました。

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