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……の中国を旅する(10)西双版納(シーサンパンナ)での体験

Vol 38   中国旅行

雲南、貴州、四川の枠組みが決まると、貴陽の次の旅行先は必然的に雲南になります。

雲南にはたくさんの観光名所があります。選択に迷ってしていると、ふと西双版納のことを思い出しました。子供の頃からそこに関する美しい伝説を聞いていたところで、遠くで簡単に行ける場所ではなかった中国西南の辺境です。
私は「気ままな旅」の原点に戻り、なぜそこに行けないのかと自問自答しましたところ、直ちににネットで航空券を予約し、中国サイトの「百度」で西双版納がどんなところか調べました。
(写真は私たちが見た西双版納の風景)

景洪市内の大通りの一つ
伝統行事「水をかけあい」体験イベント
青い空と高いビル
町の夜の表情
世界最大のナイトマーケット

抜け目のない民宿管理者

「百度」で観光地の名前を入力すると、最初に出てくるのは必ず「観光攻略」と「旅行から帰ってきたばかりで、面倒見のいいツアーガイドを推薦します」というような感想文が次から次へと出てきます。
これに絡まれる体験を割愛し、別記事に譲ります。

気の利くガイドに引っかかったとはいえ、重慶や貴陽で学んだ経験で、ガイドに振り回されず、彼女の薦めてくれた立地がよくリバービューの民宿を1日80元(1,400円/日)しか受け入れませんでした。

西双版納の州都である景洪市は小さな町で、民泊の場所の信憑性を心配しませんでした。そこの経営者との連絡もスムーズで、滞在登録のためにパスポート情報をウィチャットで送りました。
" あなたたちは外国人なの!? と驚いたな女将は「外国人の宿泊は20人民元追加となる」とメッセージを送ってきました。

家賃は100元でも高いとは思いませんでした。しかし、外国人だから金額を25パーセント高く請求されたのは、ちょっとした強要のような不愉快さでした。オフシーズンの儲けを増やしたい気持ちも理解できますが。言われたままに、最初の3泊をこの民泊に決めました。

民泊経営者は瀋陽から西双版納に商売に来た典型的な東北人夫婦です。東北人は地元の少数民族よりも商売が上手で、少数民族文化関連の一部の商売を除いて、町の店主の多くは東北人です。町の中渡り鳥のようにこの地に留まる東北人も多くも見かけます。
建物や大通りの異国情緒がなければ、東北地方にいるような錯覚に陥ってしまいそうです。

果物の店(東北人店主)
民族衣装をのレンタルや、写真撮影の店(東北人店主)
観光客向けの原付レンタル(東北人店主)

泊まる部屋のバルコニーからの眺めは想像以上でした。教科書にも載っている瀾滄江(別名メコン川)がキラキラと輝き、東南アジアの国々へとどこまでも流れていきます。

メコン川はチベット高原に源流を発し、中国の雲南省を通り、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジア、ベトナムをおよそ4200 kmにわたって流れ、南シナ海に注ぎ込む、東南アジアで最長の河川である

ウィキペディア
部屋に入ったらすぐにバルコニーへ
バルコニーから見た夜の景色
バルコニーから見た夕方の景色
朝からメコン川のそばで

民泊は実に静かで便利な場所にあり、近くの観光スポットへは徒歩かタクシー、バスを利用するか、遠くの観光スポットへは日帰りツアーが便利でした。

女将は熱心に日帰りツアーを勧めてくれましたが、インターネットで検索したのより高いものでした。「普通の日帰りツアーは外国人の参加を受付けてもらえない、こちらが薦めたツアーならは大丈夫」とわけを教えてくれました。

これまで、どの観光地でも、どのツアーでも、違った外国人料金はありませんでした。 女将は宿泊料金の値上げは簡単にできたから、またその手口を使って収入を得ようとしていたのです。

村で偶然に出会った地元祭り
ダイ族住民の祭り行列
ダイ族の色ご飯(植物の色で染めたもち米ごはん)

今、観光都市には「個人観光センター」があると聞いたので、「西双版納個人観光センター」へ行ってみました。

観光センターは毎日40本以上のバスが西双版納の各観光スポットへ直行しています。観光客は観光センターが発信した観光情報をそこで事前調べ、自由に観光コースを選択したり、異なるコースを組み合わせたり、自分で旅程をアレンジしたら、優待パッケージチケットを購入することができます。

旅のアドバイスは若いボランティアがしてくれます。わかりやすい言葉で、各観光スポットの内容や、携帯電話での申し込み方法、バスの乗り方、バスの乗車時間などを説明してくれました。
私たちは携帯電話を操作するだけで、行きたい観光コースに簡単に申し込むことができました。

女将が売り込もうとした日帰りツアーはすべてここで売られているコースのようでしたが、おそらく外国人がこれらの情報に簡単に入手できないと思っていたのでしょう。

ダイ族の村と家
庭の緑とパパイヤの木
熱帯植物の植物園

エレベーターに閉じ込められた

民泊は良かったのですが、この建物のエレベーターの走行音と振動が大きいため、乗るときいつも不安でした。
三日目、出かける際エレベーターに乗りましたが、ドアが何度も開閉を繰り返し、閉まった後、エレベーターが動かなくなりました。
開けるボタンの操作は効かなくなり、すべてが静かになりました。
恐れていたことが本当に起こったのです!

エレベーターに乗っていた若者の一人は慣れたように、「全員が真ん中に立つように」と指示を出しました。私たちはすぐに真ん中に一列に並びましたが、ドアは開きませんでした。
「非常ボタン」を押してもドアは開かず、エレベーターは全然動きませんでした。
携帯で緊急救助を呼ぶべきか? エレベーターという狭い空間で、恐怖の想像が私の頭の中でどんどん拡大しました。
しばらくしてドアが開き、私たちは急いで外に出て別のエレベーターに乗り換えました。

外から戻ると、あのエレベーターは何事もなかったかのように運行しています。経営者の男に先ほどの故障のことを話したら、彼は平気な顔で「大丈夫、よくあることだ。 隣のエレベーターを押せば直るから」。
彼の安全に対する意識と対応にとてもショックを受けました。
中国のエレベータ事故で死者が出たニュースは何回もありました。日本では、このような場合、管理者の責任が問われるので、異常が出たらすぐにも修理を依頼するのです。

事故は遅かれ早かれ起こるものです!事故にあってしまった人は不運で気の毒です!
私たちは、翌日以降この建物とは何の関係もないから。

正直でない女将のことが好きじゃないので、民泊を変えることにしました。エレベータ故障を経験した後、ここから離れる決定は賢明な判断だと思いました。

翌朝早く、私たちは1kmも離れていない場所にある1日99元の民泊に移りました。ベランダからの眺望は前ほどきれいではありませんでしたが、建物全体はよく整備されていて、経営者のサービスも的確でした。

ベランダから見た同じタイプの建物とメコン川

この記事を書くとき、この民泊の現在の賃貸価格を調べたところ、1日あたり246元になりました。西双版納のオフシーズンの谷間は9月で、私たちが行った10月下旬には家賃は少し上がったそうです。

寝室
キッチンがあるが、長期滞在でない客は自炊禁止(ネットより)

西双版納の雰囲気は内陸とは全く異なり、自然の景観や建築様式、人文や食べ物、気候風土も非常に独特で、ゆったりとした味のある美しい国境の町です。

仏教の寺院

本文の中国語バージョン






本文日语版



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