中国ドラマ|以家人之名
邦題は「家族の名において」、全40話。
U-NEXTにて配信中。
幼くして母親を亡くした少女・尖尖。その父親・李海潮は料理上手で驚くほどお人好し。近所に住む母親に捨てられた少年と、見合い相手の女性が置き去りにした少年、ふたりを家に招き入れ、自分の娘といっしょに育てます。
実の兄妹のように育った3人が成長し、生みの親との関係や恋愛に悩み……という家族の物語。
3人の子どもたちと2人の爸爸(近所の少年の父親もほぼ同居)は、家族として信頼しあって楽しく暮らしているのに、周囲からしきりに再婚を勧められたり、実の親のもとへ帰るべきだと言われたり。中国らしい親族の干渉やご近所のお節介が、時に彼らを深く傷つけます。
血が繋がっているから家族なのか、家族なら面倒を見るのは当たり前なのか、毒親を見捨てるのは罪なのか。
親子の関係は理屈では片付けられず、白黒つけられない問題ばかりで、かなりつらい場面もありますが、基本はコメディ。特に爸爸ふたりの会話が楽しいです。
“多管闲事儿“(余計なお節介をする)とか、“我欠他“
(彼に借りがある)みたいな表現が何度も出てきて、中国の家族観や人間関係についての考え方がよく表れている気がしました。
なかでも下のお兄ちゃん・子秋は、育ててくれた李爸への感謝と負い目みたいなものが強くて、切ないシーンがいっぱい。子役の子たちもすごく上手で、何度も泣かされました。
舞台は厦門だそうですが、海や坂の景色がすごくきれい。李爸の調理シーンや食卓に並ぶ料理も見どころのひとつです。
そういえば、尖尖が泣いたあと、目が腫れないようにスプーンで冷やす場面がありましたが、あれは中国では一般的なんでしょうか。ほかのドラマでも見たことあるような。
※画像は公式サイトよりお借りしました。
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