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りばいばる#150 俳優・吉田鋼太郎 デルフトに降臨

これは2018年11月1日に投稿した記事の"りばいばる"です。

オランダで日本人ドライバーを始めて約2年。

TV番組の撮影地のロケ班(下見)や展示会に出展用の映像撮影、ドキュメント系番組クルーの移動など、自分が日本で多少ですが携わっていたTV業界関係の仕事依頼もちょこちょこ頂いている中、遂に芸能人を乗せて運転する依頼が舞い込んで来ました!

日本の有名人がオランダロケに来たら、是非僕にお任せを!と密かに願っていた矢先、いつもお世話になっているオランダのニュースサイト・ポートフォリオさんのTV番組コーディネートの案件で、今引っ張りだこの舞台俳優・吉田鋼太郎氏がオランダを代表する画家の一人、フェルメール特番のMCとしてオランダにいらっしゃいました!

吉田鋼太郎

今日本で開催されているというフェルメール展開催を記念するゴールデン特番だそうで、吉田鋼太郎氏がフェルメール所縁の地を実際に回りながら作品に隠された謎に迫るというもので、そのロケの移動の本人車両担当を仰せつかったという訳です。

思えば20代の頃、某超有名芸能人の個人事務所のスタッフとして拾ってもらい、初めてその御本人を自分一人で高級車両に乗せて運転を担当した時、慣れない左ハンドルと慣れない東京の道と、初めて一人で運転を任せられたプレッシャーとでとてつもなく緊張し、自分の発する熱で運転席の周りだけ真っ白に曇り、曇りを取る操作もナビの使い方も分からず、超絶慌てふためく僕を見かねて、御本人が運転を代わり、TV局までの道のりの間、助手席でひたすら小さくなっていたあの頃から早約20年w

そんな苦い運転手経験の積み重ねが、現在遠く離れたオランダで役立とうとは。人生何があるか本当に分かりません!

吉田鋼太郎氏御本人車両にはメイクさんやスタイリストさん、番組プロデューサーなどが乗るということで、大型車両を別途チャーターし、御本人は5日間、撮影スタッフは10日間にも及ぶロケを無事完遂することが出来ました。

皆さん毎日早朝から夜遅くまで、お疲れ様でした。

オランダを代表する画家フェルメールが、僕が住むデルフトという街の出身で、そのデルフトやフェルメールの作品が数点飾られているマウリッツハイス美術館を擁するデン・ハーグがロケの中心ということで、地元の僕に白羽の矢を立てて下さったポートフォリオさんの計らいのお蔭でございます。

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当時、タレントのマネージャーという立場上、現場にいる芸能人に写真やサインを求めるなど以ての外という自分で決めた暗黙のルールがあったのですが、今はしがないオランダの一日本人ドライバー、ミーハー心マックスで吉田鋼太郎氏に記念の2ショット撮影を恐る恐るお願いすると、「もちろん!今撮っちゃおーよ。」と神対応。快く撮影して頂きました。

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とにかく吉田鋼太郎氏は声が低くて渋いジェントルマンでした。

ロケ初日と最終日の食事会にも参加させて頂き、僕の年齢不詳キャラなどもいじって頂き(笑)良い経験をさせて頂きました。

マウリッツハイス美術館内はもちろん、アムステルダムやロッテルダム、風車村ザーンセスカンスも含め、地元デルフトのマルクト広場、新教会、旧教会、旧市街などたっぷり撮影されていましたので、オランダからは見られませんが、どんな番組内容になったか非常に楽しみです。

僕自身、フェルメールなど芸術家には非常に興味が薄いのですが、自分が住んでる街がTVに流れるのはメチャクチャテンションが上がるので、「村上はこんないい街に住んでいるのかー」など思いながら、お時間あれば是非観てみて下さい。

『ダイワハウスプレゼンツ 芸術の秋ミステリーSP 謎の天才・フェルメールの罠~名画に隠された世紀のトリック~』というフジテレビ制作の番組だったのですが、何とかネットで番組を観ましたが、あれだけ撮影したのに、ほとんどカットされており、デルフトの街並みも映ったっけ?というぐらいのものでしたw

TV番組制作って大変だなあと改めて思ったのでありましたw

オランダサポート_ONLINESHOP
ドライバーサービス_20201123

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