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オランダでトラックにぶつかられました

2023年11月9日、オランダの高速道路A4を走行中、左後方から大型トラックにぶつかられてしまいました。

記録的な雨模様が続いていたオランダで、その日のその時間も丁度バケツをひっくり返したような土砂降りで、これは車線もまともに見えないなと、4車線ある内の一番右側の車線をスピードを控えめに走行していると、(オランダは右側通行なので一番右レーンが一番遅いレーンになります。)いきなりドーンと左後方の死角から巨大なトラックが僕の愛車(Toyota Prius+)の左側にぶつかって来て、土砂降りの中、トラックの右前部分に車の横腹が引っかかった状態で道路に対して車が横向きになり、そのまま数メートル引きずり押され、トラックが左にハンドルを切った(と思われる)ことでまた元の向きに戻り、トラックに追い越された形で高速の狭い路肩に2台連なって停車しました。

おそらく土砂降りで視界が悪いのに加え、トラック側が周辺の確認を怠ったまま車線変更した所に運悪く巻き込まれた形でした。

幸い僕も乗り合わせたお客さんにもケガや鞭打ちなどの症状などは全くなかったのが不幸中の幸いでした。

しかし、愛車Priusの左側面がボコボコ&左後方タイヤもペシャンコになってしまい、見るも無惨な姿になってしまいました。

人生初となる大きな交通事故の被害者(当事者)となったショックと、とにかくお客さんを目的地まで送り届けなければという焦りとで、土砂降りの中、散乱した積荷をお客さんと片付けていると、トラックから若者が降りて来て、ケガはないか?ということと、ここは危ないから次のガソリンスタンドまで移動しようという提案に従い、車が動くことを確認し、2台連なって進行方向に進み始めました。

トラックドライバーはかなり若い男性で、後で免許証を確認した際に発覚したのですが、19歳でした。
コンテナを運ぶ最中もようで、逃げてしまわないか若干不安になりましたが大丈夫でした。

トラックの方は軽傷に見えます。

しばらく走ってサービスエリアに入り、お客さんは別の移動手段を手配し、そこに荷物を引き継いでお客さんを見送ってからいよいよ交通事故の後処理を始めます。

こういった接触事故の際は、タクシースクールでも習ったのですが、オランダの交通ルールではダッシュボードに積んであるであろう車両保険の事故フォームに、(保険会社によってはアプリ対応している会社もあります。)当事者それぞれが自身の個人情報、保険情報、事故の状況のチェック項目などにお互い書き込み、署名して保険会社にそれぞれ提出し、処理を保険会社に任せます。

ケガ人がいたり、揉め事にならない限りは警察は出動せずに当事者同士で処理するのが通例で、移動中、お客さんが念の為警察に電話してくれましたが、やはりケガ人がいないのならその保険のフォームで処理して下さい、もしそこで揉めることになったらまた電話下さいとの回答でした。

保険のフォームは保険会社によりけりかもですが、基本オランダ語なので翻訳アプリなどで確認しながら慎重に進めます。

一枚の書類の両側がAサイドBサイドと分かれていますので、どちらがどちらに記入しても問題ありません。

情報を埋めていき、下部の中央にあるマス目には事故の状況の絵を描きます。

今回の事故の時に実際に描いた画像です。

左が相手が描いたもの、右が僕が描いたものです。

流れで言うと、トラックドライバーの彼の持っているフォームに彼が左側に記入し、それから僕が右側に記入しました。

彼の描いた絵を見て、彼のトラックは間違いなく僕の左後方の死角からぶつかって来たので、右側にトラックを後ろにズラして描き直した形です。

更に中央のチェック項目(Google翻訳バージョン)にご注目下さい。

彼は10番の「車線変更した」にチェックを入れており、僕は9番の「別の車線で同じ方向に運転した」にチェックを入れました。

すると彼は僕に11番の「追い越した」にもチェックを入れろと主張して来たのですが、オランダでは右車線の車が左車線の車を追い越すのは御法度で、タクシースクールの実習の際に口酸っぱく叩き込まれたこともあり、それは絶対にない!と頑なに拒否し、彼もワンチャン罪が軽減されるかもというスケベ心からだったのは明白だったので、僕の頑な態度に彼は分かったと主張を引っ込めました。

オランダ生活も早7年が過ぎ、主張することの大切さが自然と身に付いたのか、譲れない時は言葉が出来なくとも絶対に引かないことを実践した形となりました。

オランダ来たての時だったら思わず言われるがままにチェックしていたかもしれません。

ちなみにこういった緊急時はオランダサポートチームのベテランメンバーに電話通訳という形で参加してもらっています。
ほんとありがたい存在です。

弊社のオランダ移住サポートのフルサポートプランにはこういった緊急事態の際の通訳サポートも含まれていたりしますのでおススメです!
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オランダサポート


最後はお互いに書類にサインをし、写真に保存もして、処理は完了。
後でお互いの保険会社に送信して補償やその後の流れの連絡を待ちます。

愛車Priusは左後方タイヤがペシャンコになってしまったので、もうベテランの域レベルに利用しているレッカー車を手配。

レッカー部隊が到着してからは陽気な二人組が僅か数分で手際よくスペアタイヤに交換してくれ、レッカーされることなく自走して帰って来れました。

もう約30年程車の運転をして来ましたが、いつ何時交通事故に巻き込まれるか分からないというのを完全体現した状況でした。

さて補償の結果は如何に?
次回、「オランダで事故に遭って保険金を貰う」乞うご期待!

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