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りばいばる#016 美容ディーラー③

これは2016年9月14日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

日々の美容室の営業で、時間と共に得意先の美容師さんと絆が生まれていきました。やはり人間対人間のコミュニケーションが大切だと改めて感じました。

絆や信頼と共に売上も緩やかではありますが、右肩上がりで、俄然仕事が楽しくなって行きます。

自分が美容師さんやお店側の立場なら何をしてもらえるとうれしいだろう?と日々考え、誰もやらないことを意識して、レジ横に置いておくだけで売れるヘアゴムの委託展開や商品が間に合わない時のお客さん宅までの配達サービス、文房具の紹介をしたり、オリジナルスタンプカードの制作や名刺のデザイン、メーカー主催のイベントでの的屋企画等、常に新しいことに挑戦することをモットーに臨んでいました。

しかし、今やコンビニより多いと言われる美容室と、美容室に行く頻度が減ったお客さんとで需要と供給のバランスが崩れているのが手に取るように分かりました。

また、美容室でしか販売していなかったはずの美容商品がネット通販で誰でも安く手に入る時代となり美容室の商品販売数もみるみる落ち込んでいるのを感じました。

美容室が商品に付加価値を付け、それぞれのお客様に合った商品を説明し販売しても、同じ商品ならわざわざ美容室に買いに行かなくても、安く、翌日に自宅に届くネット通販を利用するのは至極当たり前の心理だと思いますし、自分自身もよく利用します。

まだネット通販にアレルギーがある方も多いと思いますが、ネット通販がどんどん便利に簡単になっていくのは明白ですし、自分がメーカーの立場なら結果的にお客さんの手元に自分達の商品が行き渡り、喜んでもらい、それ相応の売上が付いてくれば問題ないのではないか?と考えるような気もしました。(そんな単純なことでもないのかもしれませんが)

また、厳しい経済状況から、市販されているカラー剤など安くて質の良い商品もたくさん発売され、美容室に行かなくても、自宅である程度のヘアアレンジが簡単に出来るようになっていった結果、美容室からは「お客さんが減った」という声もよく聞こえて来ました。

更に若いスタッフはすぐ辞めてしまう傾向にあり、慢性的に美容師さん不足というカオスも生まれていますし、膨大に増えていく美容室に対して、減って行く人口というバランスの悪さでお客さんの取り合いの状況もいたしかたない現象なのかもしれません。

美容ディーラーはモロにその影響を受け、美容室同様付加価値を模索しながらも、不毛な値引き合戦や守りに入るという負のスパイラルで、どんどん売上が厳しくなっている現実を目の当たりにしました。

美容ディーラーの将来を考えた時に、ひょっとしたらこの形態はなくなっていくのかもしれないと漠然とした不安の中、それでも一所懸命、得意先を回り、お店やお客さんの為になるであろう商品の紹介や企画の提案を行う日々の中で、このまま時間が過ぎていくのはもったいないと、どこか悶々とし、焦る自分がいました。

自分のあまのじゃくな部分が出て来てしまいましたw
やはり好きな事でないと続けるのは難しいという事でしょうか。

今やネット通販は超当たり前ですが、4年ちょっと前はまだ周りの親戚や知人はネット上にカード情報を晒すなんて怖いと言ってネットショップを利用したことがない人が結構いましたw

この4年程とコロナで世界のあらゆることが加速しましたが、便利になればなるほどメーカーはどこでも誰でも自社商品が手に入らない様なブランディング施策を行ったり、個人経営の美容室はお客さんと共に歳を取っていき、"年季"というコピーできないアナログの価値が出たりして、それと共にコツコツと我慢し続けている美容ディーラーが生き残ったり、商売は一筋縄でいかない代わりに、非常に楽しい事としてTVゲームなんかよりハマっていったのでありました。

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