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りばいばる#174 オランダの現地校 驚きの水泳の授業 〜内容編

これは2019年11月25日に投稿した記事の"りばいばる"です。

学校から2km以上自転車を飛ばして到着したスイミング施設は、地元民でないと到底辿り着けないような辺鄙な場所にあったのですが、中は広く、幼児用の浅いプールと中ぐらいのプール、それに25mプールに大きめの飛び込み板やスライダーまで備え付けてありました。

男女別れてロッカールームで水着に着替え、シャワー室でしっかり水を浴び、25mプールのプールサイドにみんな集まります。

担任の先生は自転車の引率だけで、ここからはスイミング施設のスタッフの方々が担当となり、担任の先生はプールサイドのイスに腰掛け、付き添いの保護者としゃべったりスマホをいじったり。

スイミング施設のスタッフの誰一人水着の人はおらず、皆施設のユニフォームとビーチサンダルを履いて、プールサイドから指導するスタイルでした。

日本の幼稚園や小学校では先生はもちろん水着に着替えてプールに入って指導する光景が当たり前だったので、軽くカルチャーショックでした。

もし溺れている子を発見したらユニフォームのままプールに飛び込むのだと信じます(笑)

例の、スイミングでまだディプロマ(卒業資格)を取っていないのは長女とロシア人の男の子だけで、2人は黄色いライフジャケットを装着させられました。

長女もそのロシア人の男の子もクラスメイトも、誰もそのことを気にしておらず、恥ずかしい思いをするというのは個人差があるようだということが判明しました。

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水泳の授業はというと、まずは25mプールを横向きに使って、いろんなタイプの浮かぶボールを選んで、飛び込み板からボールを抱えてプールにダイブし、ボールと共にプールを往復し、今度はバラエティ番組で時々見かける不安定なウレタンの橋の様なもの上を水に落ちないように渡り、その後はフリースタイルで泳いで、またボールを取って飛び込み板に戻るというサーキットを一定時間繰り返しました。

1人何セットということではなく、それぞれの子どものペースで行い、何度もトライする子がいたり、ゆっくりゆっくり進む子がいたり、スタートしてから施設のスタッフも「はい終わりー。」と言うまで特に何も言わず、子供に任せて放置しているのが実にオランダらしい光景でした。

次は3チームに分かれてコースの飛び込み台から飛び込んで簡易リレー大会が行われ、最後はウォータースライダーが解禁され、皆が好き勝手に遊んで終了。

翌週も付いて行ったのですが、この日は最初から3チームに分かれて、子供が8人ぐらい乗れそうな巨大ビート板に皆落ちないように乗っかって、各々手で漕いだり、あえて水に入って巨大ビート板を押す子がいたり競争です。

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めっちゃ楽しそうやん!と指をくわえて見ていたのですが、なんと一緒に付き添いメンバーだった保護者の内のもう一人のパパが水着に着替えて来て飛び込み板から思い切りダイブ!

子ども達も施設のスタッフも特に気にも留めず、彼はプールを無料で楽しんでいました。

それありなんやったら僕も水着持って来たら良かったーと思いましたが、「引率で来てるのに何してんねん!」誰かから突っ込まれるんじゃないかと日本人特有!?のブレーキがかかって、さすがに入らないと思います(笑)

巨大ビート板レースの次は噂に聞いていた着衣水泳。子供達人数分のサッカーのユニフォームの様な服が配られ、皆それを着てプールに入り、負荷をかけながら遊びます。

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そして最後はフリータイムで再びスライダーが解禁。

このウォータースライダー、割とちゃんとした造りで、なかなかスピードが出るのですが、驚くなかれ誰も大人はおらず、子ども達が各々好きなタイミングでスタートするので、下でグズグズふざけていると次の子の足蹴りが飛んで来て軽い惨事になること山の如し。

しまいにはテンションが上がって10人ぐらいが連なって滑り降り、着地地点では子どもらが折り重なって将棋倒しのようになりヒヤッとすることもしばしばなのですが、大人は一切注意せず。と言うか見てもいない。

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日本のプールではピアスが禁止だとか、1時間おきに安全点検の為に上がらされるとか、スライダーは笛がなるまで滑り出してはいけないとか、3人以上で滑ってはいけないとか・・・オランダはそんなのかんけーねー!(懐かしの小島よしお)

全て自己責任で危険かどうかは体で覚えな!(by ドーラ「天空の城ラピュタ」より)ということで自由なオランダと先回りの日本を再び強く感じたプールの授業、というかプール遊びでした

しかし、休みの日にプール施設に遊びに行くと、ディプロマAを取得していれば問題なく入場出来るのですが、ディプロマAを持っていない子どもは大人1人に対し、2人までのルールで、我が家は2021年夏現在、長女しかディプロマAを取得しておらず、家族全員でプールを楽しむことは許されませんでした。(実際にプールの受付で追い返されましたw)

細部はアバウトですが、大枠のルールは絶対なのがオランダとも言えます。

オランダサポート_ONLINESHOP
ドライバーサービス_20201123


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