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りばいばる#024 オランダ滞在2日目・学校見学

これは2016年11月3日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

ようやく自宅でネットが繋がりました!ネット開通までの道のりの長かったこと!
この件はまた後日記載します。

オランダ滞在2日目。
この日は事前にアポを取っておいて頂いた、子供達が通う小学校の校長先生との面談の日。学校選びの件に関してもまた別で書くことにします。

学校までは家から約4.3km離れていて当面は公共交通機関を利用することに。事前に購入しておいて頂いたOVチップカードという日本で言うSuicaとかIcocaみたいなカードを受け取り、家の目の前を走っているトラム(路面電車)の乗り方を教わったのですが、僕も妻も所持しているiphone6がネットに繋がっていない為、何を調べるにもアナログにならざるを得ません。

本来、SIMフリーだと噂のiphone7なら端末だけ海外に持って来て別のSIMカードを差せば使えるらしいのですが、SIMロックのかかっているiphone6の端末の支払いがあと半年ほど残っていた為、ここは節約。

ちなみに朝ごはんは姉が空港で差し入れてくれたおにぎりの残り全てと、昨日駅構内のコンビニみたいな所で買ったチョコチップパン。
長女が小麦・卵・乳・甲殻類のアレルギー持ちの為、長女が食べられる食材を探すことも重要なミッションです。

小学校までの道のりを日本で見まくったGoogle Mapの記憶を頼りに、校長との面談は12時からだったので、11時頃出発。まずはトラム乗車。

トラムの線路と車道は合わせて一車線なので、車と並んでトラムが走っています。ホームは路肩みたいな所にちょっとした屋根とベンチとがあって、時刻表と路線図が掲示されています。そのまま線路の上を横切って上ることも出来ます。

2020年12月現在、工事が完了してトラム&バスレーンと一般車両レーンは分離されました。

運行本数は10~15分に1本程度なので、比較的都会だと言えます。
トラムは3両編成で縦長の印象。日本と同じくトラム毎に何かしらの広告のコーティングが施されていてカラフルです。

乗る時に、車両の乗降口付近に設置されている端末にOVチップカードのバーコードをかざしてピッと読み取らせ、降りる時にまたピッとかざせば乗車価格がカードから差し引かれるという仕組みです。

このOVチップカードのチャージは鉄道の駅の切符の自動販売機にて行いますが、銀行のキャッシュカードかクレジットカードかコインでのみで受け付けています。

後日娘達とチャージに挑戦しに行ったのですが、どこを探してもチャージのボタンが見当たりません。試しに先にOVチップカードを券売機にかざすとようやくチャージ画面に切り替わり、ミッションクリア出来ました。本当に一つ一つの体験が生きていく為の経験となっていきます。

既にオランダに住んでおられる日本人の方々のブログでも頻繁に書かれていたことですが、交通機関等に乗る時に、ベビーカーや小さい子供を連れていると、誰かしらが自然にすっと手を差し伸べてくれて、ベビーカーを乗せるのを手伝ってくれたり、子供達の手を引いてくれたりするのが、文化の違いを感じる箇所の一つです。

「子供が幸せな国No.1」たる所以の一つでしょうか。子供は社会全体の宝という常識が刷り込まれているんだなと感心しました。

トラムに揺られること約10分ちょっと、乗客が自分達だけになり、田舎の住宅街のような駅に停まると、運転手さんが「フィニッシュ」的なことを言って、この駅が小学校のある終点だということが分かり、トラムから降りました。

Google Mapで見覚えのある景色には人気が全くありません。妻が少し先にカラフルな建物のを発見したので、向かうと駅からすぐ目と鼻の先にある見覚えのあるロゴの小学校でした。

早く着き過ぎた為近くを散歩して時間を潰し、約束の10分前に学校に戻って来ました。

ちょうど外で子供達が10人ぐらい遊んでいてそれを校門の外から覗いていると、自分達に気付いた先生らしき背の高い女性が近づいて来て何か用事か聞かれ、12時に校長と会う約束があることを告げると「カモンカモン」と門を開けてくれ中に入れてもらいました。

長女、次女、三女に校庭で一緒に遊んだら?と促してもらい、気付くとどこの国の子か分からないお姉さん2人が三女の手を取って連れて行き、長女と次女も自然と校庭に入って行きました。

校庭と言ってもこの学校の校庭は日本と違って運動会が出来るような広い校庭ではなく正に庭と言った方がいいぐらいこじんまりとして木々が生い茂り、丸太が転がっていて、大きな砂場に鉄棒が数カ所とすべり台が一つ、といったような隠れんぼに最適な箱庭みたいです。

そこで自然に娘達が遊んでいるとコーディネーターさんが合流し、校長先生の所に行きます。
校長先生はこれまた背の高い女性で、明るい印象でした。

校長「あなたは英語しゃべれるの?」
僕 「ベリーベリー ア リトル。バット フィーリング、フィーリング!ヒューマン アンド ヒューマン! グー グー 」
校長「アハハハ。ベリーグー!それが一番大事よね。」

みたいな感じで、イッテQの出川イングリッシュに習って名言「ヒューマン&ヒューマン (人間同士じゃないか)」を使ってみたところ充分手応えがありました。
※これは放送を見た時からどこかで使おうと目論んでいました。

校長先生の説明や教育理念を聞いている間、子供達は応接室にある木のおもちゃで夢中で遊んでいました。話も一通り終わって、学校内を見学します。

ちなみにオランダは4歳から小学校に通えるので幼稚園の年中組だった次女も小学生になります。
この学校の低学年はイエナプラン教育法と言って、3学年にわたって年齢の違う子供達でグループを構築することによって、上の子が自然に下の子を教えたりフォローしたり、先生が前に立って授業を進めるということではなく、あくまでフォローするという形で子供達が自主的に学ぶ空間を作っていくという日本の教育しか知らない僕らには未知の教育です。
子供達がどう成長していくのか、全く予期できないことを楽しみながら見守っていきたいと思います。

長女と次女は4歳~6歳の子達が混在するクラスに入ることになり、こちらの希望で別々のクラスになりました。現在7歳の長女は言葉の問題もあるので4~6歳のクラスからスタートするようです。

日本のように1年生、2年生と同い年できっちり分けるのではなく、あくまで年齢の近いグループでクラスが構成されているようで、その学校は約20人×8グループぐらいの小規模な小学校で、うちの娘達は日本語の存在しない中、学んでいくという前代未聞の人生の一歩を踏み出すことになります。

その為には重大な僕の収入の問題が大いに関わってくるのですが、その件はまた追々。

ということで、最後に校長先生に
「アイ ウィル スタディ イングリッシュ アンド ダッチ。サンキューベリーマッチ!」
(英語とオランダ語をこれから学んでいくつもりなのでよろしく!)
的なことを言って学校を後にしました。

4年経った現在、オランダ語は2年間学校に通いましたが、2歳児レベルにしかなっておりませんし、英語に関しては多少の度胸が付いただけで、ほぼ何も変わらず。住んでいるうちに喋られるようになるというのは幻想で、言語を使い続ける環境にいないと成長しないということを体現してしまっていますw

現在、長女はグループ7、次女はグループ6、三女はグループ4、四女はグループ2に在籍しており、村上家の六女誕生が学校内のニュースとして取り上げられる程、根付いて来ておりますw

オランダサポート_20201128

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ドライバーサービス_20201123

デリバリーサービス_20201123


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