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りばいばる#169 オランダで習い事 〜長女編

これは2019年7月10日に投稿した記事の"りばいばる"です。

7歳でオランダにやって来た長女も今年10歳になり、30数カ国からの移民で構成される現地小学校にも随分馴染んで、クラスメイトとのコミュニケーションも特に問題ないようなのですが、やはりクラスメイトがいろいろな習い事に通っていることが羨ましいという様な感情も芽生えたり、すっかりお年頃です。

お金がかかるから習い事はさせてやれないというのは酷なので、去年2018年9月から、長女と次女は習い事に通っていました。

子供の才能を伸ばしてあげる環境作りは親の努めだと思うのと、オランダは日本と比べて習い事のコストが安いので、思い切った訳です。

一応娘たちに何を習いたいのかを確認したところ、長女はダンス、次女は絵画&物作り教室を選択。

デルフトの旧市街にある居心地の良い図書館内にいくつかスタジオやアトリエなどがあり、バイオリンやピアノやギターにドラムが習えたり、バレエや演劇なんかも習えるようで、幼児から大人まで細かいコースがいろいろあるようです。

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ちなみに図書館は本当に居心地が良くデザインされていて、フリーWifiはもちろん、簡単な喫茶コーナーに加え、正面入口には本気のカフェがあり、キッズスペースなども充実しており、オランダ中の町毎に特徴があるのだろうなと想像出来ます。

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長女の通うダンス教室は8歳~12歳までのコースで、週1回1時間程度、1年全36回で315ユーロ。
女性の先生が毎回楽しそうに子供達にダンスを教えてくれています。

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長女はつかまり立ちの頃からTVから流れて来る音楽やおもちゃのピアノの自動再生などに合わせてリズムを取って踊ったり、歌うのが好きだったので、その才を伸ばすことに。

オランダは6月の終わりが日本の2~3月や年度末に当たる為か、習い事の発表会が集中するようで、各地で習い事の発表会の話を耳にします。

長女のダンス教室でも毎週先生の気の向くままダンスを教えているのかと思っていたら、いつのまにか発表会に向けて演目の反復練習が始まっていた様で、2週間前からガッツリ会場などでリハーサルもあり、補習校を早退させたり大変でしたが、6月30日の日曜日にデルフトの小広場にあるミニシアターで発表会本番が行われました。

デルフトの図書館内のいろんなジャンルのダンスや年齢層、曜日毎、実に15組以上のチームの集大成の発表会ということでチケット代が12.5ユーロと発表会にしては割とそこそこの金額。

初めての発表会ということで、貰ったオランダ語の案内が難解で、一家族3枚分関係者チケットをくれるということなのか?よく分からず、ギリギリまで様子を見ていましたが、会場に入りきらないと困るので、まずは一家族3枚まで購入可というのが正解だったようです。(その後チケットの売れ枚数により二次販売の案内が来るシステムでした。)

しかし、一部と二部の2回公演で、家族分のチケット代がかかるのも厳しいので、(四女と五女は膝の上としても12.5×4×2=100EUR!)一応長女に全員に見に来て欲しいかどうか?確認を取った結果、「別にえーで。」とのことで、一部に妻だけが、二部に僕だけが観覧することになり、4人の妹達はお留守番。(約1時間半席を立つことが出来ず、結果的に幼児を連れて行かなくて大正解でした。)

同じデルフト在住のYさん一家の息子さんもバレエ教室に通っており、二部に出演するとのことで、Yさんが間違えてチケットを3枚買ってしまったのを1枚下さいました。あざーす!

初めて訪れたミニシアターの座席はほとんど埋まっており、開演時間になるとストーリーテラーの様なおじさんがステージに登場し、オランダ語で注意事項などを言いながら客席とコール&レスポンス。

出演はママさんモダンダンスチームが要所要所に登場しつつ、年少ダンスチームやバレエチームを手助けしながら、ブロック毎におじさんも登場し、うまく間を空けずに各グループ長過ぎない持ち時間で各教室の演目が続きます。

舞台上や上から吊るされた絵画の数々が都度変化し、シンプルな舞台セットにアクセントを添えます。

実はこの絵画達は同じく図書館で行われる絵画教室の生徒達の作品群で、ダンスと絵画作品がうまくコラボしているという訳です。

日本で若い子がダンスをやると言えば、ストリート系のわかりやすいダンスを想像しがちですが、クラシックというかモダンというかコンテンポラリーというか、前衛的なダンスを習う子がこんなに居るのか!?というぐらいほとんどのクラスがそういったジャンルやバレエを基調にしており、その中に数クラスだけストリート系やブレイクダンスがあるだけなのが、さすがヨーロッパという印象でした。

グループ毎のテーマに沿った衣装や、絵画を織り交ぜた舞台に、ストーリーテラーが間をつなぐことで全体的に一本のミュージカルや戯曲のような構成になっており、音響や照明も細部までこだわった一つの作品として成立させているのでしょう。
きちんと観たことは記憶にありませんが、オペラの様な雰囲気とでも言いましょうか。

長女の8~12歳チームは3番目に登場。
海賊をテーマにしたアクティブな展開で、長女はダントツに小さいからなのか、倍近くあるお姉さん達に挟まれてセンターポジションを獲得。(長女曰くダンスのレベルが高いからセンターに任命されたそう笑)

頭に巻いたバンダナが落ちないか気にし過ぎが玉にきずでしたが、ちゃんと腰を入れて音楽に合わせて踊れていました。

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クラシックバレエやブレイクダンス、年少さんのお遊戯から大人のフラメンコまで、デルフトの図書館内でこんなにもバラエティに富んだダンス教室が存在していたとは全く知りませんでした。

一つ終わる毎に客席も大歓声を送り、約1時間半で大フィナーレに。とにかくオーディエンスが声を出して盛り上げます。

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長女がダンスを習ったことで、全く知らなかったオランダの文化を垣間見れた新鮮な1日でした。

ちなみに、僕は5歳頃から小学校を卒業するまで、実は姉と一緒にピアノを習っていたのですが、ある時姉がピアノのレッスンに行くと見せかけて、近くの図書館でサボっているのを発見して、それなら僕もと姉と一緒に実に週1回のレッスンを4回、つまり1ヶ月丸々サボり続け、ピアノの先生が月謝を突き返してきたことで母親にバレて、烈火のごとくぶち切れた母が首謀者である姉の髪の毛を掴んで引きづり回し、姉の口から聞いたことのない音波が発せられているのを恐怖で立ちすくみながら見守るしかなかった僕は、「弟で良かったー」と幼心に要領を得た記憶が鮮明に残っています。
・・・って何の話やねん!(笑)

現在長女と次女は週1回スイミングへ通っている他は、コロナの影響などもあり、習い事はしばらく行っておりませんでした。

娘たちが通う現地校から、オランダ語向上の為にも何か習い事をさせた方がいいとのアドバイスがあったので、習い事を再スタートさせたいと思います。

オランダは習い事の料金が安いので助かるのですが、我が家は人数が多いので悩ましいところではありますw

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