ぬるまゆダイビング06／海の飛び方

こんにちは。
Rayです。

シリーズ前半は生き物の話をメインにしてきました。
後半はダイビングそのものについて書いていきまーす。

ダイビングを安全に楽しむための大事なスキルとして中性浮力というのがあります。

理屈は言葉にするとわかりづらいので、イラスト参照です。

今回はこの中性浮力について語りたいと思います。

初回に載せたこっちのスキルのほうのチャート。

中性浮力に一応３をつけてます。
今では人並みにはできてる、と思ってます。

ただ私は小さい頃から運動音痴で、脳みそと体の動きがあんましうまくつながってないんです。

ので、中性浮力を習得するのに時間がかかっちゃったほうやと思います。
そっち側の目線からのお話です。

このスキル、最初のオープンウォーターのライセンス講習のときにまずは座学で教えてもらいます。
物理はそんなに嫌いやないので、理屈はすぐ理解できました。
そして。プール講習を経て海での講習です。

以前も書きましたが透明度2mの水中でとりあえず呼吸するのにいっぱいいっぱいで、それやのにマスククリアとかレギュリカバリーとかせなあかんくて、オープンウォーターのタイミングで中性浮力を習得するのは、私にとってはどう考えても無理でした。

で、そのままダイバーデビューしてしまいます。

ちょっとしてから、アドバンスのライセンス講習を受けました。
アドバンスでは中性浮力の講習があります。
たしか水中で三角座りの体勢になって、浮いてる状態を保つ、みたいなん。

でも、おだやか～な砂地で、浮いても沈んでもダメージが小さいところで練習するので、いまいちできてるんかできてないんかよくわからんまま終わってしまいました。

そんなこんなで、中性浮力をちゃんと習得できないままアドバンスダイバーになってしまいました！
えらいこっちゃ！！

アドバンスまで取れたので、ここぞとばかりにいろんなところのファンダイビングにチャレンジしてみるようになるのですが、中性浮力を習得してないとすぐに支障が出てくるんです。

中性浮力が取れてないときの最大の問題点は、なんか沈みがちになることです。

なんで沈みがちになるのか。

ダイビングするときの大きな注意点として、「急浮上しちゃいけない」というのがあります。

深いところでのタンクからの呼吸で体内に入ったこゆい窒素が急浮上したときの水圧の急な変化で体に悪さをして、重篤な障害を受ける危険性があるからです。
講習のときに何度も何度も言われます。

その急浮上の恐怖があってBCDにあんまし空気を入れたくないと思ってしまうのです。

ダイビングに慣れてれば、急浮上しそうになったらすぐBCDの空気を抜けばいい話なんですが、運動音痴な初心者ダイバーだった私は、テンパってしまうので浮いてるより沈んでる方がいいや。
という発想になってしまいました。

そしてそんな沈みがち状態は、
こんな支障をきたします。

・砂地でムダに着底して砂を巻き上げて他のゲストに迷惑をかける
・サンゴの上に落っこちてサンゴを傷つけてしまう
・危険生物の上に落っこちて襲われる
・他のゲストの上に落っこちて迷惑をかける
・写真を撮るときに止まれないのでブレまくり
・大物狙いの外洋で中層をうまく泳げない
・沈むことの対処として、空気を吸いすぎて過呼吸気味になったり、余計にフィンキックしたりで、体も気持ちも疲れる

などなど、ひとつもいいことないです。

さて。
ではどうやって
中性浮力を習得したのでしょうか。

私の場合は、中性浮力が取れてないなあという自覚は理屈は理解しているので最初のほうからありました。
沈みがちの理由についても、BCDに空気入れるのが怖いんやなあとなんかのタイミングで気付きました。

そこまでわかれば、あとはテンパらない環境で中性浮力が取れている感覚をBCDの空気を入れたりぬいたりしながらつかめればできる！
と思い、このテンパらない環境をつくるために、ツレ氏にサポートしてもらいました。

中性浮力が取れている人に中層でつかまらせてもらうと、自分が浮いてるのか沈んでるのかジャッジできます。
つかまらせてもらったまま空気の調整をして、、、
という感じで練習しました。

中性浮力が取れてる！という感覚。
講習ではたしか「浮きも沈みもしない状態」って教えてもらいますが、私はこれだと全然ピンときませんでした。

私なりに中性浮力が取れてる感覚を言葉にすると、「BCDにパラシュートがついてる感じ」です。
そう考えると、中性浮力、すごい楽しくなります。
BCDにぶらさがって空を飛んでる感じ。
なんか良くないですか？

とゆうわけで、中性浮力が取れるようになってからは、疲れにくくなったし、やれることが増えてほんまに楽しくなりました。

ダイビングを安全に楽しむために、中性浮力はとっても大事でしたよーって話でした。

同じような中性浮力をテーマにしたイラストも以前アップしているのでこちらもどうぞ。

あー早く海の中を飛びまわりに行きたいなー